出版社内容情報
《内容》 2000~2010年は"The Bone and Joint Decade(骨・関節の十年)"として筋骨格系障害の予防と治療を推進する国際運動がWHOによって提案・展開され、さらに2002年4月には日本リウマチ対策50周年記念大会-リウマチ対策国際会議が東京で開催されることになっていて,今世紀はまさに膠原病・リウマチを制圧する時代として幕開けしたが,本書はこの国際運動に呼応する形で企画・出版されたものである.実地臨床医家を対象に,(1)基礎篇,(2)症状・所見からのアプローチ篇,(3)疾患各論の三部構成で膠原病・リウマチ疾患を横断的・縦断的の両側面から網羅的に詳述した,類書にない画期的な臨床手引書となっている.口絵カラー8ページ,各疾患・症状・所見の診断フローチャートおよび診断基準を併載.
《目次》
カラー口絵
序文
執筆者一覧
第1部 膠原病・リウマチの概念と歴史
A 膠原病・リウマチの概念と歴史
第2部 膠原病・リウマチの基礎
A 免疫学と免疫疾患
B 自己免疫疾患とT細胞
C 自己免疫疾患とB細胞
D Th1/Th2細胞と自己免疫疾患
E 疾患遺伝子
F ポストゲノムと膠原病・リウマチ性疾患
第3部 症状・所見からみた膠原病・リウマチ
《症状》
A 発熱
B 関節痛・腫脹
C リンパ節腫脹
D 貧血
E Raynaud現象
F 皮疹
G 精神・神経症状
H 呼吸器症状(咳,痰)
I 運動器症状(筋痛/筋力低下)
J 浮腫
K ドライアイ
《所見》
A 蛋白尿,腎機能障害
B AST/ALT高値,肝機能障害
C 血球異常(白血球,血小板)
D 赤沈,CRP
E CK,アルドラーゼ
F 高γ-グロブリン血症
G 自己抗体
H クリオグロブリン血症,クリオフィブリノーゲン血症
I 胸部X線異常
J 梅毒反応生物学的偽陽性
第4部 疾患としてみた膠原病・リウマチ
《リウマチ》
A 慢性関節リウマチ(内科)
B 慢性関節リウマチ(画像診断)
C 慢性関節リウマチ(外科)
D 慢性関節リウマチ(リハビリテーション)
E 悪性関節リウマチ
《膠原病》
A 全身性エリテマトーデス
B 抗リン脂質抗体症候群
C Sjogren症候群
D 強皮症/全身性硬化症
E 多発性筋炎/皮膚筋炎
F 混合性結合組織病
G 血管炎症候群
H Behcet病
I 成人発症Still病
J リウマチ性多発筋痛症
K HLA-B27関連脊椎関節炎
強直性脊椎炎
Reiter症候群または反応性関節炎
乾癬性関節炎
慢性炎症性腸疾患に伴う関節炎
L 再発性多発軟骨炎
M 線維筋痛症
N 小児膠原病
小児慢性関節炎
若年性全身性エリテマトーデス
若年性皮膚筋炎/多発性筋炎
O その他の疾患群
1 変形性関節症
2 痛風
3 偽痛風
4 回帰性リウマチ
5 RS3PE
6 反射性交感性ジストロフィー
7 Weber-Christian病
8 好酸球性筋膜炎
9 色素沈着性絨毛性滑膜炎
10 神経障害性関節症
第5部 膠原病・リウマチ患者治療薬の効果と副作用
A 膠原病・リウマチ疾患治療薬の効果と副作用
第6部 膠原病・リウマチ疾患の診断基準一覧
A 膠原病・リウマチ疾患の診断基準一覧
Column
脱専門家医療をめざして
マイクロサテライトマーカー/PCR法
同祖遺伝子とz0, z1, z2
Lod/MLS
センチモルガン
疾患の発生率と遺伝子頻度
パンヌス
c-fos遺伝子
CDR3/シェアードエピトープ
サザーンブロティング法
私が膠原病内科を選んだ理由
カルシウム感受性増強薬
リウマチ・膠原病学の魅力
可溶性解糖酵素GPIと慢性関節リウマチ
強皮症の病因とマイクロキメリズム
自己造血幹細胞移植による全身性エリテマトーデスの治療
DNAX研究所の思い出
索引
和文索引
欧文索引
内容説明
膠原病・リウマチは、自己免疫病であり、世界的に人口の約1%が罹患しており、日本においてやっとリウマチ科として標榜され社会的に認識されてきた慢性疾患である。本書はそのような状況をふまえ、発症機序としての免疫異常や局所炎症反応の成立、そして特異的治療へと、臨床、研究の流れを捉え、実際の診療に役立つエポックメイキングな本として企画したものである。
目次
第1部 膠原病・リウマチの概念と歴史
第2部 膠原病・リウマチの基礎
第3部 症状・所見からみた膠原病・リウマチ
第4部 疾患としてみた膠原病・リウマチ
第5部 膠原病・リウマチ疾患治療薬の効果と副作用
第6部 膠原病・リウマチ疾患の診断基準一覧
著者等紹介
住田孝之[スミダタカユキ]
筑波大学臨床医学系内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 北欧とコーヒー