研修医ノート―医の基本

研修医ノート―医の基本

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  • サイズ A5判/ページ数 683p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787811547
  • NDC分類 492
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 かつて先輩医師から臨床の現場で学んだ事柄を医療の社会的側面と基本的診察法を中心に研修医のみならず,若手医師を指導する立場の指導医にも役立つよう解説.    

《目次》
執筆者一覧

東京大学医学部循環器内科 永井良三

A 医師としての人生
 1 研修医に贈ることば
 2 医師としての勉強のしかた
 3 臨床活動における科学的姿勢

B 医療と文化・社会
 1 医療現場における医の倫理の実践
 2 医師と患者の権利・義務
 3 インフォームド・コンセントの実践
 4 医療関係の法律
 5 医療経済の考えかた
 6 医療行政のめざすもの
 7 医療機関の機能分担と体系化
 8 戦後日本医療の推移と現状
 9 入院した医師からみた医療
 10 研修医とフィランスロピー(人間愛)対話
 11 医学史から学ぶもの
 12 臨床と宗教
 13 医療事故・紛争の防止
 14 医療トラブルの実例
 15 医療機関のリスクマネジメント
 16 診療情報の提供の現状について(カルテ開示の現状)
 17 日本人の遺体観と死生観
 18 日本の文化と日本の医療

C 保険制度と医療補助
 1 健康保険のしくみと現状
 2 施行上の注意点
 3 疾患と適応症
 4 介護保険のしくみ
 5 高額療養費制度
 6 特定疾患に対する医療補助
 7 医師賠償責任保険

D 健康管理活動
 1 健康日本21
 2 産業保健と産業医
 3 産業医の職務等と資格の取得
 4 母子保健
 5 学校保健

E 人間関係
 1 人間関係の築きかた
 2 医師のマナー
 3 患者心理の理解
 4 医師と患者
 5 医師とallied medical staff(コメディカル・スタッフ)
 6 チーム医療のありかた
 7 研修医と指導医
 8 他科医師へのコンサルテーション
 9 癌の告知
 10 末期癌患者のケア
 11 臨終の立ち会いかた
 12 研修医のストレスとその対策
 13 女性医師のストレス

F 書類の作成
 1 カルテ記載に求められること
 2 POSに基づいたカルテの書きかた
 3 温度板の書きかた
 4 処方せんの書きかた
 5 与薬カードの書きかた
 6 診断書の書きかた
 7 入院診療計画書の書きかた
 8 紹介状の書きかた
 9 紹介医師への返事の書きかた
 10 退院指導書の書きかた
 11 指示簿の書きかた
 12 退院時サマリの書きかた
 13 死亡診断書の書きかた
 14 解剖承諾書および病理への剖検依頼書の書きかた
 15 麻薬の処方と扱いかた
 16 英文カルテの書きかた
 17 英文診断書と紹介状の書きかた
 18 その他の診断書

G 医療・医学情報のあつかいかた
 1 医療・医学研究と個人情報保護
 2 情報整理のコツ
 3 症例プレゼンテーションのしかた
 4 コンピュータによる医療情報アクセス
 5 研修に役立つホームページ
 6 文献検索のしかた
 7 パソコンの使いかた
 8 EBMの考え方と臨床への応用
 9 診断から治療までの手順
 9-1 診断から治療までの過程
 9-2 診断の思考様式
 9-3 診断情報の評価-感度・特異度・尤度比を中心に-
 9-4 思考過程(problem solving)
 9-5 治療薬の選択

H 問診のしかた
 1 問診のしかた
 2 循環器内科の問診のポイント
 3 消化器内科の問診のポイント
 4 呼吸器内科の問診のポイント
 5 糖尿病内科の問診のポイント
 6 内分泌代謝内科の問診のポイント
 7 血液内科の問診のポイント
 8 アレルギー・リウマチ内科の問診のポイント
 9 腎臓内科の問診のポイント
 10 感染症内科の問診のポイント
 11 神経内科の問診のポイント
 12 老年病科の問診のポイント
 13 心療内科の問診のポイント
 14 外国人患者診察時の基本表現

I 身体所見のとりかた
 1 5 分で全身を系統的に診察する方法
 2 バイタルサイン
 3 視診のしかた
 4 皮膚病変のみかた
 5 精神状態のみかた
 6 胸部の診察 視診・触診・打診・聴診
 7 聴診器の使いかた(心臓)
 8 聴診器の使いかた(呼吸音)
 9 血圧の測定
 10 リンパ節の触診法
 11 甲状腺と頸部の診察
 12 乳房の診察方法
 13 腹部の診察
 14 直腸診
 15 5 分間神経所見のとりかた
 16 眼底のみかた
 17 耳・鼻・のどのみかた
 18 女性患者への配慮
 19 内診のしかた
 20 関節のみかた

J Emergency
 1 救急患者の初期診察
 2 気道確保
 3 呼吸停止
 4 人工呼吸法
 5 気道挿管
 6 人工呼吸器の使用法
 7 除細動器具の使用法
 8 救急薬剤の使用法
 9 心臓マッサージ法
 10 心肺蘇生法
 11 熱傷ショック
 12 アナフィラキシーショック
 13 敗血症性ショック
 14 出血性ショック
 15 急性冠動脈症候群
 16 心原性ショック
 17 心タンポナーデ
 18 致死性不整脈
 19 血圧を緊急に下げたいとき
 20 脳圧を緊急に下げたいとき
 21 神経性ショック
 22 ショックに伴う合併症
 23 上部消化管出血
 24 急性腹症
 25 脳卒中
 26 上気道閉塞
 27 緊張性気胸
 28 気管内異物
 29 誤嚥・消化管内異物
 30 糖尿病性昏睡と低血糖
 31 内分泌緊急症
 32 血液疾患でおこりうるEmergency
 33 無顆粒球症
 34 無尿,乏尿,尿閉
 35 溺水
 36 日射病,熱射病
 37 電撃傷
 38 薬物中毒
 39 一酸化炭素中毒
 40 急性アルコール(エタノール)中毒
 41 腎の救急透析の適応
 42 中心静脈ラインの確保
 43 中心静脈圧測定法
 44 Swan-Ganzカテーテル

K 各科研修ミニマムエッセンス
 1 循環器内科
 2 消化器内科
 3 呼吸器内科
 4 内分泌代謝内科
 5 血液内科
 6 リウマチ・アレルギー内科
 7 腎臓内科
 8 感染症内科
 9 神経内科
 10 老年病科
 11 心療内科

L 糖尿病のみかた
 1 糖尿病のみかた

M 事故と対策
 1 医療事故防止と発生したときの心がまえ
 2 針刺事故
 3 投薬事故
 4 Dr’s negligence
 5 抗癌剤の点滴がもれたとき
 6 抗生物質でショックを起こしたとき
 7 血液型を間違えて輸血したとき
 8 インスリンを大量投与してしまったとき
 9 妊婦へのX線照射(MRIも含めて)
 10 胸部異常陰影をみたら結核と思え
 11 医療事故訴訟

N 各科より内科研修医への注文
 1 ナースより内科研修医へ
 2 外科より内科研修医へ
 3 麻酔科より内科研修医へ
 4 放射線科より内科研修医へ
 5 整形外科より内科研修医へ
 6 産婦人科より内科研修医へ
 7 耳鼻咽喉科より内科研修医へ
 8 眼科より内科研修医へ
 9 皮膚科より内科研修医へ
 10 病理より内科研修医へ
 11 薬剤部より内科研修医へ
 12 検査部より内科研修医へ
 13 リハビリテーション部より内科研修医へ
 14 放射線技師の立場より内科研修医へ
 15 医事課より内科研修医へ

索  引
  和文索引
  欧文索引

内容説明

本書で取り上げられているのは、かつては先輩医師から臨床の現場で教えられてきたことである。しかしテンポの速い今日の状況では時間をかけて学ぶ余裕はない。むしろこれらの知識を研修開始以前に予備知識として持っていなければならないほどに状況は切迫している。同時に研修医だけでなく、若手医師を指導する立場の指導医にとっても必須事項である。改訂版では「医療の社会的側面」と「基本的診察法」を中心に取り上げることとした。

目次

医師としての人生
医療と文化・社会
保険制度と医療補助
健康管理活動
人間関係
書類の作成
医療・医学情報のあつかいかた
問診のしかた
身体所見のとりかた
Emergency〔ほか〕

著者等紹介

永井良三[ナガイリョウゾウ]
東京大学医学部循環器内科教授

井廻道夫[イマワリミチオ]
自治医科大学教授

浦部晶夫[ウラベアキオ]
NTT関東病院血液内科部長

岡芳知[オカヨシトモ]
山口大学教授

久保明[クボアキラ]
高輪メディカルクリニック院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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