内容説明
混沌として希望の持てない時代にこそ、人類は“理想の世界”を思い描き実現しようとしてきた。ギリシア時代から近代に至るまでの代表的なユートピア論を紹介・検討し、現実を再建するための“理想”とは何かを考える。
目次
第1章 人間の抱く二つの世界
第2章 ギリシア人のユートピア
第3章 プラトンからトマス・モアへ
第4章 ルネッサンスと近世のユートピア
第5章 ベーコンとカンパネラ
第6章 十八世紀と産業主義
第7章 土地の正しい分割使用
第8章 機械のもたらすもの
第9章 モリスとハドソンとウェルズ
第10章 近世ユートピアのイメージ
第11章 党派のユートピア
第12章 ユートピアの要件