内容説明
東京都郊外、狭山丘陵の谷間から、縄文時代の水場の跡がみつかった。大量の木材とともに出土したのは、目にも鮮やかな朱の漆を塗った弓、杓子、匙などの美しい工芸品である。縄文人はどのようにして漆細工を極めたのか、漆の採取と巧みな使用法を明らかにする。
目次
第1章 水の恵み(思いがけない発掘;水辺の遺跡)
第2章 ぞくぞくと出土した木製品(縄文時代の作業場;適材適所―用材の妙;水辺の食料加工作業;丘陵から消えた植物)
第3章 漆の里(縄文時代の「漆掻き」;漆工作業の道具;もう一つの漆の顔;漆塗りの弓と狩猟儀礼;集落はどこに)
第4章 中世までつづく祈りの場(埋もれてゆく川;再び祭祀場として)
著者等紹介
千葉敏朗[チバトシロウ]
1961年、北海道生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。東京都東久留米市主任調査員を経て現在、東村山ふるさと歴史館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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