目次
第1章 王都建設の地(箸中の地;箸墓古墳の調査の歴史)
第2章 箸墓古墳の築造(周濠;葺石;段築;埴輪)
第3章 副葬品を推理する(鏡・玉・剣;土器からわかる古墳の年代;馬の存在)
第4章 周辺に広がる遺跡(閉じこめる墓・ホケノ山古墳;最初の前方後円墳・石塚古墳;各地から人が集まった纏向遺跡)
第5章 葬られたのは誰か(卑弥呼の墓なのか?;三世紀の東アジアのなかの箸墓古墳)
著者等紹介
清水眞一[シミズシンイチ]
1947年愛媛県生まれ。同志社大学文学部卒業。橿原考古学研究所嘱託、鳥取県教育委員会、桜井市教育委員会を経て、現在、西四国考古学研究所代表、橿原考古学研究所共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
49
箸墓古墳に関する一考察です。仏教が伝来し国教化していった7世紀初めに飛鳥の地が国都としてみなされました。それまでの間、大和政権発祥の地である当地がいわば国都でした。しかし、歴史時代以前の出来事であるため史実とそうでないことを考証しながら解説しています。少々、学術的です。考古学に興味のない方にはやや子難しいかもしれません。2018/09/30
ネコタ
36
卑弥呼の墓とも伝えられている奈良県桜井市の纏向遺跡にある箸墓古墳についてのひとつの考察。宮内庁管轄のため発掘はできないので、わずかな手掛かりと周辺遺跡の調査に基づくもの。この本のシリーズ全部ほしいな。2019/08/20
月をみるもの
10
やっぱ、このシリーズ全部まとめて入手したい。。。2018/12/11
キアヌ安倍
4
今日、箸墓古墳を見に行ったので予習がてら読んでみましたが、とても参考になりました。2017/09/18
うしうし
2
2007年頃までの箸墓古墳の調査成果がまとめられ、さらに周辺のホケノ山古墳・(纒向)石塚古墳・纒向遺跡などの紹介がなされている。ただし、纒向遺跡については、石野博信氏が運河とする大溝を「湧き水を排水するための溝」(p54)としたり、遺跡の中心部を渋谷向山古墳と珠城山古墳群の間(遺跡東側の高台)と想定する(p59)など、通説とは異なる解説がなされている部分もあり興味深い。大溝の解釈には説得力がある。2014/06/15