目次
差別の哲学的人間学的問い
第1部 被差別体験の生成―差別されるとはいかなる経験か(被差別体験の生成;被差別体験と「解放の指針」;被差別体験の意味―『変身』から)
第2部 差別行為の生成―そもそもなぜ差別をするのか(他者と社会の超越と差別行為;差別行為と世界のリアリティ;よそ者になることへの「不安」)
第3部 責任としての抵抗―差別に立ち向かうとはどういうことか(差別の“今、ここ”―「北朝鮮」と在日朝鮮人;責任としての“抵抗”―“対決”へ促す「声」;“ハン(恨)”と共に―李良枝の小説から)
差別と抵抗の“ひそやかな関係”―「救済」としての抵抗
回帰する過去と回帰しない過去―在日が在日に向かって語るとき
事実的異邦人から倫理的異邦人へ―未来の住人としての在日朝鮮人
日本と他者と公共性―痛む者に向き合う実践
著者等紹介
郭基煥[カクキカン]
1967年愛知県一宮市に生まれる。2002年名古屋大学大学院国際開発研究科(国際コミュニケーション専攻)博士後期課程満了。2005年学術博士号取得。現在、愛知大学ほか非常勤講師。専攻、差別論、現象学的社会学、国際コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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