〈音楽の国ドイツ〉の系譜学<br> “音楽の国ドイツ”の神話とその起源―ルネサンスから十八世紀

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〈音楽の国ドイツ〉の系譜学
“音楽の国ドイツ”の神話とその起源―ルネサンスから十八世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787273284
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0373

内容説明

“音楽の国ドイツ”というイメージが誕生するはるか昔、ドイツ人が「非音楽的民族」と呼ばれ、周辺諸国から蔑視されていたルネサンス期から、ドイツの「国民音楽」創設を目指したハンブルクのドイツ語オペラ運動が盛衰する十八世紀前半までを追い、“音楽の国”神話の起源を明視する。

目次

“音楽の国ドイツ”の神話といまどう向き合うか
第1部 ルネサンスおよびバロック期の音楽理論に見る「ドイツ的なもの」(ヨーロッパの音楽思想史に見る国民意識の萌芽;アタナシウス・キルヒャーの音楽様式論と「ドイツ的なもの」)
第2部 ドイツにおける愛国主義の萌芽とドイツ語オペラ運動(ドイツ語純化運動と最初期のドイツ語オペラ;ハンブルクのドイツ語オペラ運動に見る愛国主義)

著者等紹介

吉田寛[ヨシダヒロシ]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。同研究科助手、助教を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(表象領域)。専攻は美学、感性学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

7
これはシリーズの〈音楽の国ドイツ〉の系譜学の1冊目です。先に2冊目の民謡がドイツ音楽に与えた影響を読んでいましたので、さかのぼって読んでみました。当時非音楽的民族といわれていたドイツ人がどのようにして、音楽をものにしていったのかがよくわかります。2014/02/15

直井

0
ハンブルクのドイツ語オペラの話、興味深かった!先に次巻を読みましたが、そこに出てくるヘルダー民謡論の話やロマン主義美学につながるエッセンスが詰まった運動・事象だったということが面白い。オペラ史についても改めて勉強したくなりました。2017/07/31

Junya Fujino

0
先行研究の批判を踏まえた問題の立て方、歴史的書物を通したアプローチ、 すべてが鮮やか。夢中になって読みました。2015/01/21

吉田恭

0
「音楽の国ドイツ」神話形成前の時代。この時代だと、フランドル楽派の正典化はあったのか、バロック期のイタリア覇権の背景は何か、等を後続巻の主題である筈の後の時代のドイツの事情と比較すると面白いかもしれない。2019/02/05

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