出版社内容情報
少し前まで葬式は、地域の人々の生活のなかに文化として存在していた。日本の死生観に支えられ、またそれを支えてきた多様な姿を求めて、民俗写真家が各地を訪ね歩いたフォトドキュメント。いまとなっては貴重で懐かしい原風景の記録。
まえがき
1 村人の手になる雪国の葬式
(1)必死に呼べど答えぬ魂
(2)縄をない雪を掻く村人
(3)僧侶に諭され橇で行く
(4)山頂でこの世と別れ
(5)亡き人を偲ぶ春と夏
2 葬式のしきたりお国風(くにぶり)
(1)カムイモシリヘの葬送
(2)つつましやかな葬列の情景
(3)輿を送る白い着物の女たち
(4)白布に連なる死者の縁
(5)協力しあう大内宿の葬式
(6)死者におののき身を守る
(7)笛・太鼓のこだまする神葬
(8)花籠は墓で“花”になる
(9)死して棺桶となる稗酒の桶
(10)立臼に棺をおく作法
(11)友引は大安につぐ佳き日
(12)めでたさと忌中の変遷
3 亡き人に思いをはせる心根
(1)消し去った魂への親心
(2)亡き子可愛や母哀し
(3)恐山で聞く亡き肉親の声
(4)母親の成仏を願う流灌頂
(5)骨を洗って死者を偲ぷ
(6)墓前で飲み食いする日
(7)山上で亡魂と過ごす一夜
(8)笹舟で迎え木船で送る祖霊
(9)耳元で振る米 供養の飯
(10)賑やかに墓地に行く燈籠
内容説明
生活文化としての葬式…日本の死生観に支えられてきたその多様な姿を各地に訪ね歩くフォトドキュメント。
目次
村人の手になる雪国の葬式
葬式のしきたりお国風
亡き人に思いをはせる心根
死よさらば まず生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひねもすのたり
Jagrass03
茶坊主
金北山の麓に生まれ育って