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死別の社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787233899
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

内容説明

「死別」への社会学的なアプローチ方法を整理したうえで、「闘病記」「配偶者との死別と再婚」「介護と看取り」「いじめ自死」といった具体的な事例をインタビューやテキスト、各種データに基づいて読み解く。そして、個人と社会それぞれが、死別という経験とどう向き合っているのかを照らし出す。

目次

「死別の社会学」とは何か
第1部 「死別の社会学」の理論的構図(イギリスにおける「死別の社会学」の展開―トニー・ウォルターの議論を中心に;リキッド・モダン社会のなかの死別)
第2部 家族関係のなかの死別(闘病記に現れる死別―悲嘆とレジリエンス;配偶者との死別と再婚)
第3部 死別体験の社会的様相(「人称態」による死の類型化・再考―多様な死・死別のあり方に向き合うために;死別体験をとらえる視線;夢に寄り添う―ある死別の語りとその多声性)
第4部 社会現象としての死別(第三人称の死と関わる;子どもの死について語るときに大人たちの語ること―いじめ自死と少年凶悪犯罪をめぐる言説の三十年)

著者等紹介

澤井敦[サワイアツシ]
慶應義塾大学法学部教授。専攻は社会理論、社会学史、死の社会学

有末賢[アリスエケン]
慶應義塾大学法学部教授。専攻は地域社会論、都市社会学、生活史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

35
死の脱構築:死を現時点で対処可能な無数の問題へと連続的に分解し続け、それらに対処し続けることで不安をやりすごす戦略(60頁)。グリーフワーク:故人の死を再確認し、追悼する作業(87頁)。レジリエンスには、歴史の連続性の実感、繋がりの連続性の回復、時間の連続性の回復が大きく関係(111頁~)。第三人称の死を、私たちのアイデンティティーにとって無意味で無価値なものとして通り過ぎていることこそ、自らの死の社会的意味や価値の欠如を構築している(251頁)。2016/05/22

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