日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ

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日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787233578
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

内容説明

「エイズはゲイの病気だ」と男性同性愛者は差別や偏見にさらされ、行政からも除外されていた。彼らは当初、対抗して独自のコミュニティを築き上げていたが、エイズ政策を通して国家行政に取り込まれ、ときに自ら距離を縮めて「ゲイ」の社会的な地位を確立していった。その歴史的な過程を詳細な聞き書きなどから検証して、「ゲイ」の生と性の今後をさぐる。

目次

序章 「ゲイ」と国家の関係を問う
第1章 HIV/AIDS研究と人文・社会科学
第2章 日本におけるHIV/AIDSの言説と男性同性愛者
第3章 エイズ政策と日本人男性同性愛者の主体化
第4章 HIV感染予防をおこなう責任ある主体の生成
第5章 HIV感染リスクをめぐる認知と主体の形成
終章 自己変容の人類学に向けて

著者等紹介

新ヶ江章友[シンガエアキトモ]
1975年、佐賀県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻修了。博士(学術)。カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、お茶の水女子大学PD研究員、財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学看護学部特任講師を経て、現在、名古屋市立大学男女共同参画室プロジェクト推進員。専攻は、ジェンダー/セクシュアリティ研究、医療人類学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カモメ

2
エイズの問題に伴って、ゲイがどのように認識される事となったかという内容。当事者の中でもカミングアウトしない人、する人がいて、また非当事者の研究が非当事者ゆえに批判されていた事が興味深かったです。同性愛者は生き方の問題なので、政治的に利用されるのは難しい。「MSM」という概念も初めて聞きましたが、エイズのリスクのある行為をする全ての人に危険性を認知させるのは難しい。また危険性が認知されていても雰囲気に流される事もある。そんな中でエイズとなっても前向きに生きていく事が紹介されていたのが印象に残りました。2018/03/30

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