内容説明
医療観察法批判と民間精神病院医療という相剋する立場をかかえながらも、それらを乗り越えて、精神医療改革のために奮闘する病院長の提言。
目次
序章 ボロメオの輪―医療観察法問題と精神病院改革
第1章 精神病院改革と医療観察法(精神科医療の改革;精神医療・病院の改革と病床削減―その政策転換を求めて;いま、医療観察法を廃止し、精神科医療の抜本改革をおこなうときである)
第2章 医療観察法を批判する(心神喪失者等医療観察法を批判する;再犯予測問題と医療観察法ガイドラインの論点)
第3章 精神医療の経験(精神病院の事件・事故について;ノーマライゼーションの動向と刑事責任能力―特に統合失調症について;東大精神科自主管理病棟のM君と私;夏の死;物語;東大精神科自主管理闘争の私的回顧)
著者等紹介
富田三樹生[トミタミキオ]
1943年、新潟県生まれ。新潟大学医学部卒。佐久総合病院勤務をへて、東京大学精神科医師連合に参加。東京大学精神医学教室をへて多摩あおば病院院長。日本精神神経学会法委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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