青弓社ライブラリー<br> 死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近

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青弓社ライブラリー
死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787233233
  • NDC分類 326.41
  • Cコード C0336

内容説明

裁判員制度を背景にして、死刑判決を下すことの意味に注目が集まり、死刑制度の存廃をめぐる議論も再び活発になってきている。しかし、これまでは、「誰を殺すのか/誰が殺されるのか」に議論が集中していて、死刑それ自体を誰が執行してきたのかは不問に付されてきた。本書では、存廃論からは一定の距離を置いたうえで、日本で死刑執行を担ってきたのは誰なのか、死刑執行人を選ぶ社会的条件とは何かを、江戸期の山田浅右衛門や明治期の監獄の押丁・看守の事例を取り上げて明らかにする。

目次

はじめに 「人を殺すことを拒否する」と主張することは許されないか
序章 死刑判決問題と死刑執行問題
第1章 牢役人は死刑を担っていたのか
第2章 なぜ看守が死刑執行を担うようになったのか
第3章 戦後から現在に至るまでの死刑執行人をめぐる諸問題
第4章 問われなくなった問題とは何か
おわりに “殺させられる”という問題

著者等紹介

櫻井悟史[サクライサトシ]
1982年、大阪府出身。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程在籍、日本学術振興会特別研究員。専攻は歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

13
死刑「判決」問題と死刑「執行」問題を区分し、死刑執行人に注目して書かれた著作。意外にも執行人に注目して書かれた本は少ないとのことでそれだけでも読む価値があるのかも。江戸末期から現在(旧憲法→新憲法)までの執行人の変遷や死刑賛否問題で執行人問題が不可視化されていく過程など。修論ベースの著作なので青臭く読みづらさもあるが、著者の問題にしたいことは202-203ページの執行を巡る架空のやり取りに集約されていると思う。2014/04/29

てくてく

2
死刑存廃論、特に死刑廃止論においては死刑判決の廃止と死刑執行の廃止が混同して語られている問題に注目し、死刑執行の当事者はどのような人々であり、彼らが江戸時代、明治、大正、戦後においてどのような死刑執行観を抱いていたかを考察した一冊。ややたこつぼ的なきらいはあるが、それでも死刑執行に注目して検討し続けた姿勢を高く評価したい。2013/07/12

ととむ

1
大塚の「死刑執行人の苦悩」は名著だが、ややもするとウェットな部分が鼻につく。が、これは超ドライ。法の面から見た死刑執行に関する歴史の変遷とその不備の指摘はミステリを読むような面白さがある。いいもん読んだ。2014/07/10

zero

1
私は死刑容認派ですが、刑務官が死刑執行する法的根拠がないのは問題だな。しかも、刑務官にとって矯正教育と死刑(殺人)の二律背反の問題もある。私は、死刑判決する裁判所(裁判官)に死刑執行してもらえばいいと思うな。2011/03/05

だちょう

0
筆者がまだ若手なためか、文章が微妙な箇所や少々フィクションから論を展開させすぎな点があるが、死刑を実際に行うことと死刑判決は異なるという立場から、冷静に死刑執行人について語っていて面白い。なぜ専門の死刑執行人ではなく、刑務官が死刑執行を担ってきたのかという歴史的な話や、本来は犯罪者を更生する役割である刑務官が、その真逆の仕事である死刑をまかされ、殺人を行わさせられている(しかも法律には、死刑執行は刑務官がしなくてはならないと明記されていない)という問題点など興味深かった。2015/03/13

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