男でも女でもない性・完全版―インターセックス(半陰陽)を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787232274
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

性は男と女だけではない。男性器と女性器をあわせもって生まれるインターセックスの存在を忘れるな!──新生児の性別を手術で決定してしまう医療を批判し、当事者が性的トラウマを克服することで自分の性を選択する「性の自己決定権」の確立を主張する。

男でも女でもない性を生きる 橋本秀雄

第1章 インターセクシュアリティ(半陰陽者らしさ)とは何か
 1 インターセックス(半陰陽)とは何か
 2 ヒトの九つの性とは何か
 3 インターセクシュアリティ(半陰陽者らしさ)とは何か
 4 性のグラデーション(性の多様性)

第2章 私の性のトラウマ(心的外傷)
 1 一九六一年七月二十六日に生まれて
 2 最悪の記憶
 3 新しい芽を育てよう!
 4 男の子? 女の子?
 5 肥満児相談会
 6 少年たちの性
 7 中一ギャップ
 8 勉強していますか?
 9 私と性教育
 10 初恋
 11 受験勉強していますか?

第3章 輝けないティーンズ
 1 男子高校へ
 2 輝いていますか?
 3 どんな夢が見えますか?
 4 一九八〇年
 5 いとしのアキ
 6 大学生の性
 7 アキ、ごめんなさい!
 8 卒業

第4章 男性を演じる
 1 長い穴
 2 オトコたちの性
 3 迷路
 4 K
 5 熱い関係
 6 ジェンダー・アイデンティティ・クライシス(性的自己同一性の崩壊)

第5章 !
 5 全員が不幸なわけではない
 6 イギリスで法律上の性別変更認める
 7 大阪セミナー
 8 朝美さんから私が学んだこと
 9 日本福祉大学・松田ゼミ

第8章 お母さん、大丈夫だよ!――向き合い、見守り、気負わず、ぼちぼちゆっくり一緒に歩こう!
 1 お母さんの「涙」が私に教えてくれたこと
 2 私がお母さんと子どもたちにできること
 3 お母さん、大丈夫だよ!
 4 子どもたちへ、大丈夫だよ!

第9章 身体から性を再考する
 1 遺伝カウンセリング始まる
 2 三重大学「性の多様性概論」開講
 3 シンポジウム「身体から性を再考する」――トランスセクシュアルはインターセックスのサブタイプなのか?
 4 みんなぼちぼちいってや~

インターセクシュアル(半陰陽者)は主張する
 Alternative way ―― 私の選択  田中保子
 価値観――次世代への遺産  瀬野悠里
 AIS(精巣性女性化症侯群)の私とアイデンティティ・クライシス  TRUTH

あとがき

目次

第1章 インターセクシュアリティ(半陰陽者らしさ)とは何か
第2章 私の性のトラウマ(心的外傷)
第3章 輝けないティーンズ
第4章 男性を演じる
第5章 すてきな人たちとの出会い
第6章 PRESFIS奮戦記
第7章 「ISNAニュース」―北米半陰陽者協会からのEメール
第8章 お母さん、大丈夫だよ!―向き合い、見守り、気負わず、ぼちぼちゆっくり一緒に歩こう!
第9章 身体から性を再考する
インターセクシュアル(半陰陽者)は主張する

著者等紹介

橋本秀雄[ハシモトヒデオ]
1961年、大阪府生まれ。阪南大学商学部卒業。PFSFIS(日本半陰陽者協会)主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カモメ

2
半陰陽は医療現場でも知名度は低く、物珍しげに見られたり、当事者に充分な説明もないまま、勝手に男、女に性別が決められてしまう現状もあります。男、女以外の性を認めないのも優生思想に基づくものだそうです。自分の身体に疑問を持ちながら過ごし、自分から病院へアクセスする事でようやく身体を認識する当事者も多いようです。当事者への正しい説明、男、女に捉われず当事者が選択した生き方の尊重、そして医療現場も含めた周囲の理解が課題だと思いました。2020/01/23

ホレイシア

2
プロの作家さんではないので、構成及び文章にちょっと戸惑うが、何より当事者ご本人が書かれたものであるというのが貴重。帚木氏の小説「インターセックス」もなかなかの出来だが、できたらこちらも読んでほしい。

yazue

1
帚木蓬生さんの「インターセックス」を読んでから、インターセックスの方のノーマライゼーションについて考えるようになった。性的なことなので、堂々と語りにくい問題だと思う。しかも当事者でもない者が語っていいのか?という後ろめたいような気持ちもある。だがインターセックス(性分化疾患)について皆が知識や理解を持たない限り、当事者が社会の中で構えずに生きていくのは難しいだろう。もっと色々なことを知ろうと思う。2017/03/09

うなばら

1
この本を読まなかったらたぶん知らないまま過ごしてた2015/05/14

す~さん須山葉月

1
著者は、様々なジャンルの自助グループ同士の集まりに参加することで、また一歩救われる。偏見や差別の根源やそれとの闘いには、性的マイノリティだからということではない、共通のものがある。 ヒトの性を9つに分けて説明しているのが、理解しやすい。・染色体・外性器・性腺・二次性徴くらいの説明はよく見かけるが、他に・性自認・性的指向、それに・誕生したとき医者が決定する性・戸籍の性などが加わる。 インターセックスのこの視点は、男女二元論の社会を変え得ると思う。 ただし、インターセックス全体を代表するものではない。2015/12/21

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