出版社内容情報
人々が生きる社会的空間をたえず再編制・構造化しつづけ、無限に意味を生成するメディアである「都市」の性質を、社会学、都市論、メディア論、記号論、構造論を横断して、思考のハイブリッドとパラドキシカルな論証方法から究明する論考集。
序章 個人的、かつ社会的に
第1章 外部の内部化
第2章 都市空間の現在
1 「均質空間」
2 空間のメディア性と均質化
3 「見えない都市」
4 記号論的都市論とイメージの都市空間
5 都市空間のダイナミズム
第3章 都市・環境の近代と社会の現在
1 『ラスヴェガスから学ぶこと』
2 商業的ヴァナキュラー
3 モダン/ポストモダン
4 都市と環境の現在
第4章 交通空間としての都市
1 ……東京、京都、……ベルリン……
2 交通と定住
3 熱い都市/冷たい都市
4 Tokyo/東京
5 バビロンに行きて歌え
第5章 速度、あるいは、東京論の無意識へ
1 TOKYO SPEED
2 速度体制としての近代都市
3 新しさの空間――もう一つの速度体制
4 都市論への欲望/メディア都市への欲望
第6章 郊外論の地平
1 「郊外の社会学」へ
2 郊外の原型/原トポス
3 大衆化/消費社会化する郊外
4 日本における郊外化の展開
5 郊外論の地平
第7章 視線と意匠――郊外ニュータウン試論
1 現実
内容説明
近代資本制の発展とともに遍在化し、人びとが生きる社会的空間をたえず再編制・構造化しつづける都市。不可視であると同時にすぐそこにあり、空虚であることによって無限に意味を生成するメディアの場であるそれは、人やモノ、記号や情報の加速度的な交通の果てに今日の大衆消費社会を用意した。都市論の系譜学、東京論の射程、視線が禁止される郊外、都市の境界線の視角から都市の性質を解明し、そこに生きる人びとの振る舞いを紡ぎ出す。社会学、都市論、メディア論、記号論、構造論を横断して、思考のハイブリッドとパラドキシカルな論証方法から社会のトポス=都市の現在形を究明する論考集。
目次
序章 個人的、かつ社会的に
第1章 外部の内部化
第2章 都市空間の現在
第3章 都市・環境の近代と社会の現在
第4章 交通空間としての都市
第5章 速度、あるいは、東京論の無意識へ
第6章 郊外論の地平
第7章 視線と意匠―郊外ニュータウン試論
第8章 住居―社会的媒体としての
第9章 現代都市の境界線―包装される都市と身体
結章 都市、あるいは人間の自然
著者等紹介
若林幹夫[ワカバヤシミキオ]
1962年、東京都生まれ。東京大学教養学部相関社会科学分科卒業、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退、東京大学から博士(社会学)学位取得。専攻は社会学、都市論、メディア論。筑波大学社会科学系助教授
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浅香山三郎
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