出版社内容情報
恋愛は所有という罪をもっている。同時に自分自身を過剰に認識し、自我の問題をも生み出す。愛はけっして清らかなものにとどまることはない。愛をめぐる心の動きを小説や哲学・思想のなかにさぐり、自我の実相を一つひとつ確認しながら提示する愛の思想史。
まえがき
第1章 愛にふりまわされる自我──所有の企て
第2章 ココロとカラダ
第3章 嫉妬と所有
第4章 「愛するのが好き? 愛されるのが好き?」──愛の能動と受動
第5章 「タイプ」への愛と「理由」の求め──対象愛と自己愛
第6章 愛と所有──所有的な愛と自我
第7章 従属の愛──被所有の所有
結びにかえて──愛からの逃避
あとがき
内容説明
そもそも人を愛するとはどういうことだろうか?どうして愛は他者を所有しようとしてしまうのか?自我は所有の求めをどう実現しようとするのか?愛する者は自我と愛と所有のトライアングルのなかで、苦悩と哀しみを身にまとう―。愛わめぐる心の動きを桜井亜美や山田詠美などの小説やAYUの歌のなかに、あるいはR・バルト、J=P・サルトル、D・ヒュームなどの哲学思想のなかにさぐり、私たちの存在そのものの核心へと肉薄する。愛する者たちのありふれた感覚と思いによりそいながら紡ぐ、深い探求と刺激的な挑発に富んだ思索。
目次
第1章 愛にふりまわされる自我―所有の企て
第2章 ココロとカラダ
第3章 嫉妬と所有
第4章 「愛するのが好き?愛されるのが好き?」―愛の能動と受動
第5章 「タイプ」への愛と「理由」の求め―対象愛と自己愛
第6章 愛と所有―所有的な愛と自我
第7章 従属の愛―被所有の所有
結びにかえて―愛からの逃避
著者等紹介
浅見克彦[アサミカツヒコ]
1957年、埼玉県生まれ。北海道大学教員。専攻は経済学、社会思想史
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