青弓社ライブラリー<br> 「郊外」と現代社会

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青弓社ライブラリー
「郊外」と現代社会

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787231710
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0336

出版社内容情報

都市に生じた矛盾を解消し、日本的現代の理想郷となるはずだった郊外は、なぜ、あらゆる現代的問題の温床となりはててしまったのか。現代社会研究の最前線で活躍する研究者たちが、あらゆる角度から郊外を分析し、生起する問題の核心に迫る。

はじめに  金子 淳

第1章 都市と郊外の社会学  若林幹夫
第2章 郊外の比較文化史と「第四山の手」の現在  三浦 展
第3章 近代家族の揺らぎ  山田昌弘
第4章 郊外文学の発生  小田光雄
第5章 郊外ニュータウンの〈欲望〉  内田隆三

内容説明

日本的近代の理想を具現化したはずの郊外は、なぜ、あらゆる現代的問題の温床となり果てたのか。その成立の歴史的背景と共時的位置づけに目配りをしながら、現代社会分析の第一人者らがそれぞれの視点からメスを入れる。都市変容の速度と温度、それに呼応して変化しつづける共異体・郊外。比較文化史的見地から見る日米の郊外の異同。戦後文学における郊外の位置づけ。郊外型家族システムの形成と破綻、そして崩壊。消費空間としてのニュータウンの欲望と、成熟の喪失。日本的大衆消費社会の鬼子=郊外を展望する論考集。

目次

第1章 都市と郊外の社会学
第2章 郊外の比較文化史と「第四山の手」の現在
第3章 近代家族の揺らぎ
第4章 郊外文学の発生
第5章 郊外ニュータウンの“欲望”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
1998年のパルテノン多摩(の歴史博物館)における連続講演会を書籍化したもの。パルテノン多摩は、多摩市の歴史博物館、音楽ホールを併設した多摩センターのランドマーク的な施設である。著者が概ね1950年代生まれであり、今から10年前だといふことを考へると、未々語られる郊外問題は深刻ではなく、日本の戦後の自画像として郊外を読む視座のものが目立つ。なかでも、内田隆三さんの「郊外ニュータウンの〈欲望〉」は、ニュータウン的空間の消耗と成熟感のなさを指摘し、新しいタイプの共同性の必要を説く。ある意味予言的な指摘である。2017/08/29

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