出版社内容情報
《内容》 私たちの身体に医薬でも手に負えないほどの異常が生じたとき,人工材料から作られた人工臓器の出番となります.また老齢化社会がすすむと,眼内レンズや人工関節のお世話になる人がますます増えてきます.ボディーパーツとして使われている人工臓器はまさに縁の下の力持ちなのです.
本書では,多くの人たちの機能回復に貢献し,救命から美容まで広く使われている人工臓器について,その開発の苦労話もまじえながら解説しています.人工臓器に応用されている素晴らしい科学技術に驚かされることでしょう.
《目次》
1.外部情報をキャッチ(感覚系)
1.1 最高の傑作――人工耳
1.2 ここまできた――コンタクトレンズ
1.3 簡単そうで難しい――人工角膜
1.4 高齢者への贈りもの――眼内レンズ
1.5 ナノテクノロジーの出番――人工網膜
2.走・歩行力を維持(骨格系)
2.1 ニーズの高い――人工神経
2.2 スポーツ選手への助っ人――人工じん帯・腱
2.3 高齢化社会の優等生――人工関節
2.4 強じんな骨に迫れるか――人工骨
2.5 自立を助ける――義肢
3.食を楽しみ,栄養を摂取(咬合系と消化系)
3.1 歴史のもっとも長い――人工歯
3.2 苦労の連続――人工歯根(歯科インプラント)
3.3 自動栄養補給器――人工腸管
3.4 改良の進んだ――人工肛門
4.酸素を確保(呼吸系)
4.1 救命のつわもの――人工肺
4.2 輸血にとって代われるか――人工血液
5.エネルギー源を全身に(循環系)
5.1 血栓との闘い――人工心臓
5.2 携帯電話は敵?――ペースメーカー
5.3 種類を選べる――人工弁
5.4 開発済みも未開発もある――人工血管
6.血液を正常化(浄化系)
6.1 最長三五年も働く――人工腎臓
6.2 解毒にも苦労する――人工肝臓
6.3 けなげな子供らのために――人工膵臓
7.身体を物理的に保護(被覆保護系)
7.1 再生を助ける――人工皮膚
7.2 プリオンよ,さようなら――人工硬膜
8.美と若さを永遠に(性・審美系)
8.1 カッコ良くして悩みを除く――顔面補綴物
8.2 女性自身――人工乳房
8.3 男の自信を取り戻そう――人工ペニス
8.4 シャンプーもできる――人工毛髪
おわりに
目次
1章 外部情報をキャッチ(感覚系)
2章 走・歩行力を維持(骨格系)
3章 食を楽しみ、栄養を摂取(咬合系と消化系)
4章 酸素を確保(呼吸系)
5章 エネルギー源を全身に(循環系)
6章 血液を正常化(浄化系)
7章 身体を物理的に保護(被覆保護系)
8章 美と若さを永遠に(性・審美系)
著者等紹介
筏義人[イカダヨシト]
1935年兵庫県相生市に生まれる。1963年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。現在、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授・工学博士・医学博士、京都大学名誉教授、北京大学客員教授、日本学術振興会未来開拓事業「再生医工学」推進委員会委員長、日本炎症・再生医学会理事
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