戦後医療の五十年―医療保険制度の舞台裏

戦後医療の五十年―医療保険制度の舞台裏

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  • サイズ A5判/ページ数 447p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784971800
  • NDC分類 364.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 戦後50年。医療保険制度が形成されてゆく過程で繰り広げられた,厚生省,医師会,健保連等の抗争の歴史をドラマチックに再現。 圧倒的な取材力と緻密な構成は戦後史の資料としても一級品。 新生日本医師会の創設,医薬分業問題,国民皆保険,健保法改正,老人医療,保険医総辞退,中医協ボイコット,暁の団交等々,すべての事柄を戦後医療の大きな流れの中で捉え読み解いた力作。    《目次》 第1章 廃墟からの医療保険構築  1. 新しい日本医師会の誕生  2. サムスの改革  3. 保険診療の普及  4. 支払基金の創設  5. 医薬分業をめぐる攻防  6. 医薬分業法の成立  7. 保険診療への不満と総辞退決議  8. 医師優遇税制の始まり 第2章 国民皆保険体制に向けて  1. 新医療費体系の模索  2. 医薬分業法延期と第一次新医療費体系の挫折  3. 健保の赤字と七人委員会  4. 「二重指定」導入の健保法改正  5. 社会保障制度審議会の勧告  6. 国民皆保険の実現  7. 悲願だった皆保険 第3章 国民皆保険体制をめぐる抗争  1. 武見太郎の登場  2. 暁の団交  3. 「マル単」審議会ぶち壊し  4. 甲乙二表の診療報酬提示  5. 医師会と病院協会の対立  6. 堀木厚相と武見の確執  7. 甲乙二表の告示  8. 中医協ボイコット  9. 監査の見直しと医療金融公庫の創設  10. 保険局長発言の録音テープ事件 第4章 けんか太郎  1. 4項目要求  2. カナマイシンの保険適用  3. 全国一斉休診  4. 中医協の改組  5. 総辞退収拾と4項目合意  6. 医療懇談会と制限診療の緩和  7. 制限診療と地域差の撤廃  8. 全日病と公私病院連盟の結成  9. 神田厚相の職権告示  10. 次官,保険局長の更迭 第5章 制度抜本改正の模索  1. 鈴木厚相の柔軟路線  2. 東畑中医協と技術料重視の引き上げ  3. 健保特例法  4. 健保特例法の延長と国民医療対策大綱  5. 開業医と病院の利害対立  6. 審議用メモで保険医総辞退へ  7. 保険医総辞退突入  8. 抜本改正案と医療基本法案の挫折 第6章 高度経済成長のもとで  1. 老人医療の無料化  2. 東芝製品ボイコットと中医協会長不信任  3. 年間2度の大幅引き上げ  4. 医師優遇税制の是正へ 第7章 福祉国家の見直し  1. 財政主導の健保法改正  2. 医師優遇税制の廃止  3. 薬剤費償還制をねらった健保法改正案  4. 財政調整法案と武見の引退  5. 老人医療有料化へ波状攻勢  6. 老人保健制度の創設と第二臨調の発足  7. 臨調の優等生・厚生省  8. 医療費亡国論  9. 被保険者本人の1割負担実現 第8章 高齢社会に備えて  1. 医療法改正と駆け込み増床  2. 老健法改正と加入者按分率100%  3. 老健法と医療法の第二次改正

目次

第1章 廃墟からの医療保険構築
第2章 国民皆保険体制に向けて
第3章 国民皆保険体制をめぐる抗争
第4章 けんか太郎
第5章 制度抜本改正の模索
第6章 高度経済成長のもとで
第7章 福祉国家の見直し
第8章 高齢社会に備えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyoro

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医療保険制度をめぐる医師会・厚生省・保険者等のやりとりが淡々とただ記述されていて、読むのが非常に苦痛な文献です。 新聞記者の方が執筆されたのでそうなるのは仕方ないかもしれませんが、本全体に貫かれたリサーチクエスチョンがないです。そのためなんのために医療保険に関するこまごまとした歴史が淡々と記述されているのか、読んでいてわからなくなります。 職業柄私は耐え忍びながら全体を通読しましたが、全体を通読する必要がない人は、目次をざっと見てご自身が必要な部分のみ参考程度に利用するという使い方がよい本だと思います。2023/04/15

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