三島由紀夫論

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784784591060
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

三島由紀夫の宇宙観が拓かれてゆく…。“いつも先方においてブリリアントに輝いていた”三島由紀夫と文学について語り合った上総英郎が“三島の作品自体を考究の目的”とした「後にはひけない試論」として三島由紀夫論を遺した。

目次

第1章 タナトスへの囚虜―初期作品より
第2章 罪に先立つ悔恨―『仮面の告白』論
第3章 反日常性の美学―『仮面の告白』以後、『愛の渇き』、『禁色』の架空美
第4章 相対的泥土の底に(反女性的世界の敗北)―『禁色』と『アポロの杯』
第5章 世界を拒否する顔―『沈める滝』から『金閣寺』へ
第6章 立ち去ったマドンナ―『金閣寺』について
第7章 永遠に女性なるもの…
第8章 挫折した青春群像
第9章 芸術志向と権力志向

著者等紹介

上総英郎[カズサヒデオ]
文芸評論家。本名 中村宏。1931年生まれ。早稲田大学文学部フランス文学科卒。同大学院修士課程修了。昭和42年「三田文学」で「共感と挫折」を発表し、文芸評論家として活動を開始。二松学舎大学教授。平成13年7月20日没
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