内容説明
唯物史観の成立解明に新段階を画する『ドイツ・イデオロギー』研究の集大成。待望の新MEGA I/5刊行にあわせ、ドイツ、中国、日本の研究者がマルクスの唯物史観の原像に迫る。
目次
第1部 新MEGA I/5と刊行後のドイツにおける反響(新MEGA版『ドイツ・イデオロギー』の刊行を報じるIMES事務局長のプレスリリース;『ドイツ・イデオロギー』がそもそも存在しなかった;「フォイエルバッハ」章におけるテキストの配列変更―新版『ドイツ・イデオロギー』(新MEGA I/5)の刊行によせて
大転換期のマルクス/エンゲルス研究―『ドイツ・イデオロギー』テキストの批判的新版に寄せて)
第2部 オーサーシップ、草稿編訳をめぐる論争(唯物史観の第1発見者;唯物史観の成立に関する廣松渉のエンゲルス主導説批判;マルクス社会理論の生成―『経済学・哲学手稿』と『ドイツ・イデオロギー』の接合;イデオロギー批判は、いつ、いかにして、成立したのか―新MEGA I/5解題に対する異論 ほか)