内容説明
本書は、貨幣論が今日抱えている問題を包括的に考察し、貨幣システムの今後を展望することを課題とする。貨幣と金融の危機が繰り返され、長期化する不況の中で貨幣の量的拡大が行われている。貨幣はますます看過できない問題となってきている。貨幣数量説は、主流派と言われるマネタリズムの基幹をなす学説であり、その影響力は大きい。経済政策はもちろんのこと、市場主義と言われる経済思想の面でも、その学説は深く浸透している。貨幣数量説に対する考察は、今日の経済学にとって欠かすことのできない課題と言える。
目次
第1章 貨幣の価値
第2章 貨幣の変容
第3章 貨幣数量説
第4章 貨幣の管理
第5章 外生説と内生説
第6章 世界貨幣と基軸通貨
第7章 変動為替相場制
第8章 最適通貨圏とユーロ
第9章 アジア通貨危機
第10章 国際通貨の展望
著者等紹介
奥山忠信[オクヤマタダノブ]
1950年生まれ。東北大学経済学部卒業。東北大学大学院博士課程前期課程修了。同後期課程単位取得。経済学博士。埼玉大学経済学部教授、上武大学学長を経て、埼玉学園大学経済経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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