内容説明
秋田県阿仁町に仮の住まいをかまえ、ゆっくり人びととうちとけながら、聞き書き、自然観察をしてゆく日々。熊と雪に囲まれたマタギたちを優しい筆致で描きながら過疎地帯の現状を伝える連作集。
目次
民俗学の宝庫・阿仁(住んでこそ見える現実;雪割り納豆;土曜日の宅急便;春の音 ほか)
マタギを生業にした人たち(ある伝承者のこと;阿仁の民俗と民情;秋田と関係深い民話研究家―瀬川拓男さんのこと;金沢マタギ―伊藤謙之助さんの話 ほか)
著者等紹介
野添憲治[ノゾエケンジ]
1935年秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学を卒業後、山林や土木の出稼ぎを7年、国有林の作業員を8年の後、能代市に転住。大館職業訓練所(自動車整備科)を修了後、木材業界紙記者、秋田放送ラジオキャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て、著述活動に入る。『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)で第42回産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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