内容説明
沖縄戦の生き残り兵士の近藤一さんは、「捨てられた兵隊」の悲惨さを語りつぐなかで、中国大陸で自分たちが何をしてきたかということに向き合うことになる。「初年兵教育」としての中国人刺殺から沖縄戦の悲劇に至る、一皇軍兵士の「加害と被害」体験の聞き書き。
目次
第1部 近藤一の証言(証言―戦争に向きあいながら今を生きる;「近藤さんの戦争」を見つめ、考えるために)
第2部 近藤一さんの歩みと証言をめぐって(近藤一さんの忘れられない人々・忘れられない時;近藤一さんと出あって―加害・被害への向きあい方;山西省の人々の記憶・記録の中の独混四旅十三大隊)
著者等紹介
内海愛子[ウツミアイコ]
1941年生まれ。恵泉女学園大学教授
石田米子[イシダヨネコ]
1935年生まれ。岡山大学名誉教授
加藤修弘[カトウノブヒロ]
1943年生まれ。都立高校教員
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