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内容説明
1989年に事件は起こった―。今なお忘れられない衝撃的な事件と、その報道のすさまじさ…あれから、日本は変わっただろうか?犯罪被害者の視点で、はじめてマスコミを告発した話題作。
目次
1 少女の死が照らし出したもの(正月の死;女子高生コンクリート詰め殺人事件とは ほか)
2 「報道被害」泣くの、やめよ―アメリカ・イギリス・日本の市民運動(犯罪報道と犯罪の被害者;現代イギリスの新聞と放送の自由―市民運動“CPBF”十年の軌跡から ほか)
3 女たちのエコー(日常のなかにある“地獄”;身がわりだったあなたに ほか)
4 座談会 “息子をレイプマンにしないために”(男はこわい;少女を殺した社会背景 ほか)
5 資料編―論告要旨
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
18
「女子高生コンクリ詰め殺人」を取り上げた本の中で、唯一の被害者側で書かれた本らしい。偽りの情報を流したことで、更に被害者や被害者家族を侮辱し追い詰めたマスコミへの批判を中心に書かれてある。佐瀬稔著「うちの子が、なぜ!」ですら、名指しで内容を書き直すよう非難してある。確かに偽りの情報で被害者家族を傷つけたのは許せない。しかしあまりにもくどくど書かれていたり、最終的には男そのものに嫌悪感をさらけ出していて、逆に女の嫌らしさを感じてしまった。2011/07/28
ごろ
3
事件の詳しい内容読むうちに、あまりにも酷くて途中読めなかった。こんな酷いことをさせてしまう集団心理って怖い。男の人が全てこうじゃないのはわかってても、男って嫌だなって鬱々した。被害者の無念、痛みあまりにも重すぎてうまく感想にならない。事件には全く時代も場所も関係の無い私だけど助けてあげられなくてごめんねって泣けた。2012/12/31
ぽこぺん
2
事件の真相に迫る内容かと思ったら、ほとんどがマスコミ批判だった。それに自分の思ったことを好き勝手に書いてるだけに感じた。タイトルの『彼女のくやしさがわかりますか?』はなんだったのか。2014/10/23
フル
2
怖くて怖くて、人間のする事だと思えない。読んでて身のすくむ思いがした。ナゼここまでの事を平気でできるのだろう。犯人はもう全員出所しているようで、彼女と遺族の無念を考えると本当に辛い。2013/01/18
小夜
1
マスコミ批判、当時の社会批判が多く、事件そのものを詳しく批判する内容ではない。また、主張もてんでバラバラなのでどうも一貫性がなく脱線が多い。恐らく他所に掲載したコラムを寄せ集めている部分もあるのでは?と思われる。しかし、この時代にこの着眼点を持ったフェミニスト達がいたという事で役割は果たしているのではないだろうか。本書の内容が時代遅れに感じられるようになった事は、ありがたい事。2016/10/04