出版社内容情報
発展途上にある子どもの心に「うつの時代」はどのように影響しているのだろうか。
子どものうつ病、ひきこもりと教室での孤立を取り上げ、そこから現代日本の社会
と子どもの心の問題について論じている。子どもの心の健康な発達のために、
われわれ大人がなすべきことについて考えるきっかけとなりことを期待している。
【目次】
■座談会/うつの時代と子どもたち(傳田健三/鍋田恭孝/青木紀久代/松本真理子)
■概説:うつの時代に生きる子どもたち (松本真理子)
■うつ病の子ども
・乳幼児期におけるうつ病 (青木 豊)
・児童・思春期におけるうつ病 (松本英夫)
・摂食障害とうつ病 (宮脇 大/鈴木 太)
・PTSDとうつ病 (猪子香代)
・心身症とうつ病 (松嵜くみ子/古荘純一)
・学校現場における子どもの抑うつ (田中真理)
・子どものうつ病と家族の問題 (村田豊久)
・子どものうつ病への対応と予防 (武田(六角)洋子)
・子どものうつ病と現代社会 (傳田健三)
■ひきこもる子ども
・子どものひきこもりについて
―幼児・学童期から思春期・青年期 (近藤直司/中嶋 彩)
・ひきこもりの子どもへの援助 (櫻井聖子)
・家族への援助 (村上雅彦/東 豊)
・学校・地域からの援助 (田中康雄)
・ひきこもりの予防にむけて ―現代社会と子どものひきこもり (菅 佐和子)
■教室で孤立する子ども
・広汎性発達障害の子どもたちが対人関係のなかで困ること
―発達障害の子どもの抑うつと関連して (辻井正次/大羽美華)
・ADHD児の孤立 ―事例にみる孤立と援助 (鈴木伸子)
・対人関係作りの苦手な子どもの孤立 (園田雅代)
・現代社会と子どもの孤立 (渡部 真)