現代のエスプリ<br> 封印された死と自死遺族の社会的支援

現代のエスプリ
封印された死と自死遺族の社会的支援

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784355013
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C9411

出版社内容情報

本号は近年、社会的関心を少しずつ獲得し始めた自死遺族のためのわかちあい
と支援活動について、その最新の実態と情報、さらに直面する課題と自死遺族
支援対策も含めた今後の展望を1冊にまとめたものである。自死遺族について
またその支援活動について関心をもつ初学者ならびにもう少し本格的に学びたい
人にとって、今もっとも適格な1冊といえよう。

【主要目次】
・はじめに/封印された死と自死遺族の社会的支援 (清水新二)
・概説/社会問題としての自死遺族支援 (清水新二)

■二次被害問題
・遺族のこころ、その救いを求めて―地方寺院の住職の立場から (藤塚義誠)
・自死遺族の受難―「二次的被害」についての考察 (藤井忠幸)
・自死遺族支援の二次被害実態と望まれる対応―自死遺族の立場から (田中幸子)
・自死問題における監察制度と警察の役割  (上野正彦)
・二次被害の回避とその留意点 (平山正実)

■スタッフ育成問題
・専門的支援スタッフ研修事業から見えてくるもの (川野健治)
・共感的態度の形成を目指して―「わかる」ということから (鈴木康明)
・自助グループによる自死遺族支援を考える
―AAアルコホーリクス・アノニマスから学ぶ (田辺 等)

■自死遺族支援の新たな取り組み
・僧侶として自死に向きあう―社会的問題としての取り組み (武田慶之)
・つながりの再結―仏教者としての自死遺族支援の可能性 (長塚禅隆)
・働く世界の自死対策、遺族支援 (川井 猛)
・自死遺族支援を考える (弘中照美・弘中隆之)
・自死遺族支援団体同士のピアサポート―近畿でのネットワーキング (良原誠崇)
・全国自死遺族連絡会とは (桜井 圭)
・こころに寄り添うことの大切さ―地域精神保健活動からみた自死遺族支援 (渡邊直樹)
・地域連携システム―検察医師との新たな取り組み (辻 元宏・椙本まどか)
・わが国における自殺対策と自死遺族支援行政 (猪股研次)

■トピックス
・自死""予防”と遺族―案じてくれるまなざしがある限り (鈴木愛子)
・支援者の立場から―わかち合う声と共に (井上久美子)
・悲しみ、悼み、弔う遺族と自死の意味
―「最期の選択」という、自死者の居場所 (橋本 望)
・自死という用語―なぜ言葉の置き換えなのか (清水新二)
・「自死者の名誉回復宣言」(案)について―自死者の人格の尊厳を守るために (平山正実)