現代のエスプリ<br> マスキュリニティ/男性性の歴史

現代のエスプリ
マスキュリニティ/男性性の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 204p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784354467
  • NDC分類 367
  • Cコード C9436

出版社内容情報

本号はマスキュリニティ/男性性はどのように構築されてきたのか、という日本では今
もっとも旬な分野の論文を集めた。男たちがどう生きてきたのか、という男のついての歴史
ではなく、マスキュリニティ/男性性がどのようなものと考えられ、それがどう機能してきた
かを問う、ジェンダー史の試みである。

【目次】
・座談会/マスキュリニティ/男性性を歴史的に考えるということ
(加納実紀代/星乃治彦/細谷 実/小玉亮子)

■マスキュリニティ/男性性史研究の諸課題
・今、なぜ、マスキュリニティ/男性性の歴史か (小玉 亮子)
・<男性性の歴史>研究の可能性 (加藤千香子)
・大衆文化と男性性-佐藤忠男の<カルスタ>と<男性性> (細谷 実)
・<運動>と<男性史>のあいだ-メンズリブ、フェミニズム、そしてニューライト(海妻怪子)

■マスキュリニティ/男性性史研究の諸相
・マチスモとキリスト教-大西洋を渡る<父>・聖ヨセフ (宮澤康人)
・マンリネス(男らしさ)と文明
-アメリカ合衆国におけるジェンダーと人種の文化史一八八〇から一九一七年
(G・ビーダーマン)(解説/土屋由香)
・スラム街のソクラテス
-同性愛、ジェンダー、セツルメント改良(K・マーーフィー)(解説・佐藤響子)
・イタリア・ファシズムと、<男らしさ>(伊藤 公雄)

■近代日本においてマスキュリニティ/男性性はどう語られたか
・道徳的な男性性構築の課題-福澤諭吉の〈ヂグニチー〉〈愛〉〈敬〉〈恕〉論(丹原恒則)
・〈日本男児〉の構築-忘却された起源としての大町桂月 (細谷 実)
・〈物質上の奴隷〉からの男性解放-一條忠衛の女子労働促進論の射程 (海妻怪子)
・大衆宗教と男らしさ-出口王仁三郎の言説から(熊田一雄)
・〈稼ぎ手としての男性〉要求から〈愛国主義〉へ-山田わかの女性保護論 (海妻怪子)
・大正〈新時代〉の男性性―内務官僚・田子一民の男子教育論 (加藤千香子)
・明治期労働運動における男性労働者像の構築(三宅義子)