出版社内容情報
京都が生んだ実力政治家・野中広務は、今秋(二〇〇二年)政治生活五十年を迎えた。
日本の政治に輝かしい足跡を刻んできた野中の実像とは 生い立ち、激動のドラマ、修羅場での数々の秘話を綴りながら、知られざる人間味と剛腕の胸中に迫った。
本書には「蜷川革新王国」との長年にわたる闘いや、京都経済界との一時、微妙な関係のもとでの知事選裏面史。永田町での「自自連立」「自自公連立」へ向けての執念や苦闘。地方自治への熱い思い。そして北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)やODA問題などをめぐり明かされるエピソードなども次々と登場。興趣は尽きない。その野中は、今回の出版に先立つインタビューで政権中枢での「新たなる闘い」を宣言した。
内容説明
第1部は、野中広務の「素顔と軌跡」を綴った激動のドラマ。第2部は、前京都府知事・荒巻禎一との対談「国政と地方政治」。京都産業大学教授(世界問題研究所長)・須藤真志の司会のもと「天下分け目の戦い」で誕生した林田悠紀夫知事(元法務大臣)を副知事として支えた盟友が中央政界や京都政界の秘話も交えながら縦横に語り合った内容を貴重な記録として収めた。
目次
第1部 素顔と軌跡(二十四年目の春;激突の「三極戦争」;ふるさと・園部時代;京都政権の攻防;「天下分け目」;国政への道;永田町激動;地方自治;政権中枢;政治信念)
第2部 対談・国政と地方政治(野中広務;荒巻禎一)(林田知事の誕生;野中・荒巻副知事時代;蜷川府政との闘い;中央の野中、地方の荒巻;野中広務の政治観;地方の時代;行政改革;日本の教育;京都府政を振り返る;府と市の関係;地方文献と地方税;山田新知事への期待;自治大臣時代;京都を考える)
著者等紹介
海野謙二[ウミノケンジ]
昭和10年(1935)京都市生まれ。元産経新聞記者。京都支局での第一線時代、主に府政・市政を担当。昭和53年(1978)春の「革新王国」崩壊・「林田府政」誕生など京都政界激動のドラマを取材。奈良・広島・京都各支局長および電波本部大阪分室長・エフエム京都取締役などを歴任
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