出版社内容情報
平成14年の菅原道真公1100年祭を記念して、日本三大祭りのひとつである“火と水”に彩られた天神祭の歴史とすがたを豊富な図版と論考で明かす。
執筆者
武田佐知子(大阪外国語大学)、高島幸次(夙川学院短期大学)、近江晴子(大阪天満宮文化研究所)、
松浦清(大阪歴史博物館)、橋爪節也(大阪市立近代美術館建設準備室)、澤井浩一(大阪歴史博物館)、
明珍健二(大阪市立住まいのミュージアム)、中嶋節子(大阪市立大学)、岩間香(摂南大学)、
谷直樹(大阪市立大学)
『読売新聞』2002月1月9日夕刊に関連記事掲載
内容説明
大阪天満宮所蔵品を中心に、天神祭を描いた多数の作品を紹介。
目次
1 天神祭の歴史(天神祭の起源をさぐる;天神祭の成立と発展)
2 描かれた天神祭(天神祭船渡御図について―『摂津名所図会』挿画の誕生まで;近世絵画にみる天神祭;夢の中にある船渡御―生田花朝と「浪速天神祭」)
3 発展する天神祭(「天神祭図巻」について;よみがえった天神丸と御迎人形;天神祭における渡御筋と空間演出)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
phmchb
1
斜め読み2020/02/09
わ!
0
なるほど面白い!一般向けというよりは、専門書に近いので、少々退屈する編成であるが、これを読むと「天神祭」の正体が少しわかる気がする。「天神祭」の正体がわかるということは、御霊信仰の意味が少しわかるということであり、疱瘡神としての御霊の扱いや、その作法が見えてくる。そうすると、やっぱり「天満宮」の側にやたらと「大将軍」がある意味もイメージできてくるのである。ただ「裏がとれてない」ので、もっと調べないと本来は言い切れないのである。2018/09/08