出版社内容情報
《内容》 信濃をフィールドにして、医師による医療のひろがり、医師の組織化、医療の近代化等の医療をめぐる歴史的変化に、在村蘭学がどのように関わっていたのか、江戸時代の地域社会のなかでどのような歴史的展開をたどったか、とくに庶民生活とどう関わっていたかを明かすとともに、蘭学の全体像にたいしての位置付けと見通しにとりくんだ最新成果。 《目次》 在村蘭学の諸相/信濃蘭学の展開-門人帳分析による基礎的研究-/領主的医療の展開/医師による医療のひろがり-『こよみ草』をてがかりに-/医師の村方引請をめぐって/在村漢学者伊藤忠岱と蘭学-漢学と蘭学の接点-/農民出身蘭方医宮原良碩と地方医界/信州における初期種痘と熊谷家-在村蘭方医熊谷珪碩・謙斎の意識と行動-/順天堂門人須田経哲とその背景/幕末期蘭方診療の実態-善光寺医師金子成三の処方-/在村の蘭学と地域医療の近代化-幕末から明治初年の長野県医界-
目次
第1章 在村蘭学の諸相
第2章 信濃蘭学の展開―門人帳分析による基礎的研究
第3章 領主的医療の展開
第4章 医師による医療のひろがり―『こよみ草』をてがかりに
第5章 医師の村方引請をめぐって
第6章 在村漢学者伊藤忠岱と蘭学―漢学と蘭学の接点
第7章 農民出身蘭方医宮原良碩と地方医界
第8章 信州における初期種痘と熊谷家―在村蘭方医熊谷珪碩・謙斎の意識と行動
第9章 順天堂門人須田経哲とその背景
第10章 幕末期蘭方診療の実態―善光寺医師金子成三の処方
第11章 在村の蘭学と地域医療の近代化―幕末から明治初年の長野県医界