出版社内容情報
建築史学会賞受賞図書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まちこ
1
興味のあるとこだけ斜め読み。町内と保存会の在り方など気になってたことが書いてある。94年の本だが「函谷鉾町等ではスタッフにも町外の人を積極的に取り入れ」とあり実際に見た印象を裏付ける。町会所は町の共有財産だが明治に名義人が必要になりトラブルが頻発し失った町も多く、現在多くの保存会が財団法人化しているのはその解決策の一環。宵山の記述が印象的。山鉾町の間に八坂神社の氏子でない町があり、宵山では光と闇の交錯した町並みを歩くことになる、その内何処を歩いているのかわからなくなってきて、都市の迷路に迷い込む。まさに。2023/07/24