出版社内容情報
内容紹介
高橋箒庵は、慶応義塾、時事新報を経、2年間アメリカ・
イギリスに遊学、帰国後、三井銀行・三井呉服店に勤務、
また三越百貨店の誕生に貢献した。大正元年、51歳で引退
して後は、もっぱら茶の湯の研究、啓蒙活動に傾注、名著
『大正名器鑑』『大正茶道記』等を遺し、近代茶道鼓吹の
第一人者とされた。本書は、その箒庵が記した明治45年5
月から大正10年6月までの日記である。政治・経済・文
化・美術・芸能など多岐にわたる事柄、更には斯界人との
交友を、明快・的確な筆さばきと鋭敏な時代感覚で綴った
一大メモワール。最終巻には解説・総索引を付す。