万国博覧会の研究

万国博覧会の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784204144
  • NDC分類 606.9

出版社内容情報

19世紀、体制を整備しつつあった国家・近代的な企業・国民という意識に支えられた大衆社会を基盤にスタートした新しい情報メディアの場、博覧会の諸相を明かす学際的研究。

【目次】
はじめに(吉田光邦)
博覧会時代の背景(園田英弘)
万国博覧会と日本の「美術工芸」(日野永一)
クリストファー・ドレッサーと日本(鈴木博之)
クルップ社の19世紀(三宅宏司)
菊と万国博(白幡洋三郎)
パリ博覧会日本館・1937(井上章一)
博覧会と大量生産技術の移転(石附実)
明治初期の京都博覧会(丸山宏)
明治5年の和歌山博覧会とその周辺(P.F.コーニッキー)
博覧会と衛生(小野芳郎)
第五回内国勧業博のディスプレー(芳井敬郎)
博覧会と染織(相川佳予子)
1910年南洋勧業会始末(吉田光邦)
万国博覧会研究会のあゆみ

感想・レビュー

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人生ゴルディアス

1
幕末から明治時代にかけて行われた、世界の博覧会や、日本の博覧会の研究。今の感覚からすると過去の遺物だが、「歴史上初めての祭神なき祭り」という博覧会の表現にはハッとさせられた。興味深いのは、西洋由来の博覧会なので、出品物の項目分けも向こうの価値観に沿うことが多く、それがひいては芸術というものに対する評価の変化を日本に持ち込んだ、というところ。彫金などはどれだけ美しくても芸術ではなく工芸品。現代でも、絵画>工芸の風潮だけど、原因はここにあったのか、と。西洋人が理解できない「書」も、未だに評価低い。2013/02/28

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