かりのそらね

かりのそらね

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  • サイズ B5判/ページ数 2冊/高さ 26cm
  • 商品コード 9784783730422
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

「現代詩手帖」好評連載「偽記憶」と、同誌に一挙に掲載されて話題を呼んだ長篇詩「かはづ鳴く池の方へ」が、『わが出雲・わが鎮魂』への自らの回答として合わせ鏡のようにひとつに綴じられる。仮構された故郷への10篇の「思ひ出」、隠岐の島に重層化された後鳥羽院にまつわる「虚」―入沢康夫の屹立する現在。

目次

かはづ鳴く池の方へ(旅の始まり;伝承―引用の織物;考証―引用のモザイク;旅路の果て)
偽記憶(海辺の町の思ひ出;大きな峠の思ひ出;藁の蛇の思ひ出;理髪店のラヂオの思ひ出;山あひのプラットホームの思ひ出;廃坑の入口の思ひ出;白い木箱の思ひ出;町はづれの堀川の思ひ出;ある「地獄巡り」の思ひ出;山麓の石原の思ひ出)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

4
二冊で構成される。「偽記憶」は、年少期を舞台にノスタルジックで幻想的な物語を小さく描く詩集。「かはづ鳴く池の方へ」はハーンが伝える後鳥羽院の故事に因んで様々な印象と引用をコラージュして織り上げた長編詩。どちらもあっさりと入沢の仕事と現在を告げるもの。やはり(擬)物語詩が好きだなあ。2019/02/19

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