内容説明
『氷った焔』で鮮烈な愛と死のメタフィジックを提示した詩人は、『日常』以後、次第に現実と生活からの眼差しを重層的に織り込み、生の倫理と美の感性を一体化した孤高な詩的世界を構築してゆく。独特の暖かさと優しさをあわせもつ詩人の、流麗果敢な全詩業を集成。伝説の第一詩集『氷った焔』から『一瞬』まで、生前刊行された全十四冊の詩集に散文掌篇集『夢を植える』『夢のソナチネ』、歿後編集刊行された拾遺詩集『ひさしぶりのバッハ』を収録。
目次
『氷った焔』(1959)
『日常』(1962)
『四季のスケッチ』(1966)
『ひとつの愛』3(1970)
『固い芽』(1975)
『夢を植える』(1976)
『駱駝のうえの音楽』(1980)
『夢のソナチネ』から(1981)
『西へ』(1981)
『幼い夢と』(1982)〔ほか〕