内容説明
この浜辺をめぐる魅力的な作品群はどこから生まれてきたのだろうか。「塩飽」という瀬戸内の島に生まれ育った詩人は「突然、詩が湧いてきて、一週間ほどのあいだに、二十何篇かが出来てしまった」と書いている。いまは亡き浜辺への郷愁とそれを失ったことへの憤りが詩を導きながら、それを超える目に見えない力がこの詩集を支えている。
目次
浜辺のうた(サーカスの子;子を喚ぶ母の声;浜辺言葉 ほか)
塩飽のうた(浜辺の墓;童子地蔵;火の玉 ほか)
歴史のうた(児島高徳と楠公父子;阿漕が浦の浜辺;グライダー ほか)
著者等紹介
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
1930年香川県生まれ。文学史家(日本近代文学専攻)。筑波大学名誉教授・群馬県立女子大学名誉教授(元学長)。『石川啄木の手紙』(岩手日報文学賞啄木賞)などの著作がある
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