内容説明
昭和十年代に生まれたものにとって、戦争とは、余儀なき原点として詩的出発を果たした著者の生涯をかけて貫かれた問いの姿勢。吉本隆明から、山本陽子、菅谷規矩雄まで―「女性詩」にとどまらぬ、新井豊美の詩論の全容。
目次
菅谷規矩雄―1990、2005、2010‐2011(「ゲニウスの地図」への旅(無言からの出発;黒地図;思想化される“飢え”;火炎樹よ わが肉のそとへと―;詩の原理をもとめて;兄妹の物語へ)
インタビュー/追悼・菅谷規矩雄(無言からの出発;「Zodiac Series」その痛恨の一年半))
山本陽子―1994、2004(『青春‐くらがり』に同行して;心的宇宙の探索者)
吉本隆明―1975‐1976(疎外の構造(「共同幻想」における;「対幻想」における;対幻想の本質;幻想と世界))
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