内容説明
思索のベッドサイドから、傷つけあうことのエチカを問う、九つの対話篇。鷲田清一、初の対談集。
目次
香山リカ×鷲田清一―長い長ーい?学生時代に
多田道太郎×鷲田清一―幸福の系譜
森村泰昌×鷲田清一―堕天使の美学
植島啓司×鷲田清一―卵の話は厄介だよね
田口ランディ×鷲田清一―立ち直りたいんなら、やっぱSMでしょ
養老孟司×鷲田清一―悲鳴をあげる身体
山折哲雄×鷲田清一―たかめあう都市社会
柏木哲夫×鷲田清一―癒しの諸相
浜田寿美男×鷲田清一―自己の余白に
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年生まれ。現在、大阪大学大学院文学研究科教授
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感想・レビュー
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まみ
7
幅の広い人だなー。対談相手は香山リカ、多田道太郎、森村泰昌、植島啓司、田口ランディ、養老孟司、山折哲雄、柏木哲夫、浜田寿美男とさまざまな分野の人なのだけれど、どんなテーマでも自分側に引き込んでしまう鷲田先生はすごいと思った。そして深いテーマを語ってるのに言葉がわかりやすいのは対談でも同様で、とても読みやすかったです。多田先生との幸福論の話、植島先生との卵の話、柏木先生との癒しの話が特に面白かった。2013/02/02
かわけい
0
Jリーグの試合を見に行くと彼らの素晴らしいパス回しを見ることができる。目を見張るシュートもあるしキーパーの奇跡的な守備も見ることができる。私は客席に座ってただ見ているだけだ。この本もそんな感じがする。彼らは素晴らしい理論や思想を(たぶん)カタカナ交じりの難解な文章で(会話)自慢しあっているように見える。だれだれの言葉だとか、何とかの理論であるとか、互いの知識をひけらかしあっているのだろうか。もちろん私の貧しい知識で理解しようとすることが間違っていることはわかっている。身丈に合わない本を選んでしまったのだ、2015/06/08