内容説明
谷川俊太郎以降、戦後詩の風景を塗りかえた詩人たちの挑戦を、「現代詩文庫」160冊から選りぬいた全篇解説つきアンソロジー。
目次
谷川俊太郎
茨木のり子
白石かずこ
堀川正美
吉原幸子
岩田宏
岩成達也
安藤元雄
寺山修司
富岡多恵子〔ほか〕
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年埼玉県生まれ。詩集に『川萎え』『わがリゾート』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』『現代詩文庫・野村喜和夫詩集』『草すなわちポエジー』『アダージェット、暗澹と』『風の配分』『狂気の涼しい種子』、評論集に『ランボー・横断する詩学』『散文センター』『二十一世紀ポエジー計画』などがある
城戸朱理[キドシュリ]
1959年岩手県生まれ。詩誌『洗濯船』創刊に参加。詩集に『召喚』『非鉄』『モンスーン気候帯』『不来方抄』『夷狄―バルバロイ』『現代詩文庫・城戸朱理詩集』『千の名前』などがある
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感想・レビュー
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白義
11
喪失と鎮魂のモチーフが主題だった初期戦後詩に比べ、谷川俊太郎以降は「新生」という言葉が似合う。母胎を連想させるような水や海を題材にした詩が多くの詩人に頻出しているのもその印象に拍車をかけている。始源の水の中から目覚めるように世界に詩を響かせる瑞々しい詩が並び、新鮮な印象を残す。あるいは、水とは詩人を呑み込む暗い虚無の暗喩であることもあるだろう。前述の谷川、茨木のり子から伊藤比呂美まで多彩な作風の詩人が並ぶが、吉増剛造の、孤高の宇宙感覚閃く作品が気に入った。巻末解説は1のみなのが残念2014/06/09
愁
6
戦後詩人オムニバス第二弾。仕方ありませんがどうしても選者の好みが出てしまうので、「なんでこの人の詩はこのチョイスなんだろう?」といった不満はあります。が、今まで読んだ事のない詩人との出会いには丁度良い内容ですね。ここから気になる詩人を突き詰めるもの良いと思います。2018/10/20
genxx
1
パラパラと日の暮れに少しずつ眺めるには良い本.2008/08/19