仮象の世界―「内なるもの」の現象学序説

仮象の世界―「内なるもの」の現象学序説

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784783511533
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C0011

内容説明

著者の心はいつも万華鏡の世界に向いている。それが現実ではなく、仮像の世界であることは知りつつも、そこにこそ人間の内面の真実がひそんでいることを、著者はよく知っているのだ。幼児の微笑、出会い、人格の成熟、不安と苦痛といったテーマをひとつひとつ点検しながら、人間の内面の、明るさではなく昏さ、豊さではなく貧しさ、光ではなく影の部分を明らかにしていく本書は、異常な人々や貧しい世界と共生したいと願う著者の、人間性に対する祈りの書といえる。

目次

第1章 万華鏡の世界―まぼろしの巷
第2章 自閉の本質―陸沈孤生の人
第3章 人格の成熟―東西南北の人
第4章 最初の微笑―苦の世界へ
第5章 共感の真実―一夜同宿
第6章 悲傷の宿命―地上性の重さ
第7章 浮生の身体―生きられる現実
第8章 不安の照翳―行人と行人
第9章 苦界の岸辺―人生の炎凉
第10章 苦痛と人間―風雨氷雪
第11章 人間と慟哭―秋霜冬花
第12章 直立の体位―貧しい運として
第13章 自由の眩暈―浮運流光
第14章 双手の憂愁―罪障への招き
第15章 遊戯と生命―瑠璃の幻影
第16章 戦慄と陶酔―敢えて何に賭けるか

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