内容説明
古来中国では、重陽の節を祝うのに山上に棒を立て、その先に布をつけて酒の用意のない人達に酒を振舞ったという。これが酒〓、酒旗であり、酒屋の看板のルーツである。京の飲兵衛を自認する川端道喜の交遊をあますところなく綴る初の随筆集。
目次
京の菓子歳時記
道喜抄録(町衆;粽;祖父のこと)
古本屋のドン・キホーテ(猫;亥の子餅;袴腰;若狭の葛と鯖そして酒;井島勉さんと須田国太郎さん)
ポルカの飴(大原への道;6軒の貸家;府下1番の軟弱な中学生;不信の誓)
京の飲兵衛文化人(洛天会;箸紙取;松永弾正;茶道速水流;聖護院と祇園;京の飲兵衛文化人)