内容説明
文化現象の情報伝達の単位として、1976年にドーキンスが提唱した概念がミームである。本書は、ケンブリッジ大学で開かれたミームについてのシンポジウムの成果を収録。
目次
第1章 序論
第2章 ミームの視点
第3章 ミーム論をまじめに取り扱う―ミーム論は我らが作る
第4章 文化と心理的機構
第5章 心を(社会的に)通したミーム
第6章 ミームの進化
第7章 ミーム―万能酸か、はたまた改良型のねずみ捕りか?
第8章 文化へのミーム的アプローチに反論する
第9章 もしミームが答えなら、何が問題なのだ?
第10章 好意的な社会人類学者がミームに関していだく疑問
第11章 結論
著者等紹介
アンジェ,ロバート[アンジェ,ロバート][Aunger,Robert]
最近までケンブリッジ大学キングズ・カレッジの認知科学と進化学担当の上級特別研究員をつとめ、原書出版時(2000年)は同大学の生物人類学科に所属していた。人類学の博士号はカリフォルニア大学ロサンジェルス校で取得。研究領域は文化伝達の実証的研究、民族誌の客観的な方法の開発、文化進化の理論的研究など。ケンブリッジ以外にもノースウェスタン大学、シカゴ大学での教育経験があり、多数の著書を執筆中。現在はロンドン大学衛生学・熱帯医学部の講師で、進化衛生公衆学を教えている
佐倉統[サクラオサム]
1985年東京大学文学部心理学科卒業。1990年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1990年三菱化成(現、三菱化学)生命科学研究所特別研究員。1993年横浜国立大学経営学部助教授。2000年東京大学大学院情報学環助教授、現在にいたる
巌谷薫[イワヤカオル]
2003年早稲田大学第一文学部卒業。現在、フリーランス
鈴木崇史[スズキタカフミ]
2001年東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程卒業。2003年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在学中
坪井りん[ツボイリン]
2000年University College London卒業。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在学中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相楽(twitter:sagara1)
ゆうき