ダーウィン文化論―科学としてのミーム

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801499
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1040

内容説明

文化現象の情報伝達の単位として、1976年にドーキンスが提唱した概念がミームである。本書は、ケンブリッジ大学で開かれたミームについてのシンポジウムの成果を収録。

目次

第1章 序論
第2章 ミームの視点
第3章 ミーム論をまじめに取り扱う―ミーム論は我らが作る
第4章 文化と心理的機構
第5章 心を(社会的に)通したミーム
第6章 ミームの進化
第7章 ミーム―万能酸か、はたまた改良型のねずみ捕りか?
第8章 文化へのミーム的アプローチに反論する
第9章 もしミームが答えなら、何が問題なのだ?
第10章 好意的な社会人類学者がミームに関していだく疑問
第11章 結論

著者等紹介

アンジェ,ロバート[アンジェ,ロバート][Aunger,Robert]
最近までケンブリッジ大学キングズ・カレッジの認知科学と進化学担当の上級特別研究員をつとめ、原書出版時(2000年)は同大学の生物人類学科に所属していた。人類学の博士号はカリフォルニア大学ロサンジェルス校で取得。研究領域は文化伝達の実証的研究、民族誌の客観的な方法の開発、文化進化の理論的研究など。ケンブリッジ以外にもノースウェスタン大学、シカゴ大学での教育経験があり、多数の著書を執筆中。現在はロンドン大学衛生学・熱帯医学部の講師で、進化衛生公衆学を教えている

佐倉統[サクラオサム]
1985年東京大学文学部心理学科卒業。1990年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1990年三菱化成(現、三菱化学)生命科学研究所特別研究員。1993年横浜国立大学経営学部助教授。2000年東京大学大学院情報学環助教授、現在にいたる

巌谷薫[イワヤカオル]
2003年早稲田大学第一文学部卒業。現在、フリーランス

鈴木崇史[スズキタカフミ]
2001年東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程卒業。2003年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在学中

坪井りん[ツボイリン]
2000年University College London卒業。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在学中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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相楽(twitter:sagara1)

6
表題の通り「ミーム論」は科学として、いわば「ミーム学」として成り立つかといったことについて論じるべく、関連分野の代表的論者を集め開催されたシンポジウムの論考集。『ミーム・マシーンとしての私』のスーザン・ブラックモアが他全員から袋叩きにあったりしている。柴田勝家『ニルヤの島』の副読本として『ミーム・マシーンとしての私』と併せ読むと楽しいというか、ある意味爆笑できるかと思う。詳しくは感想ブログ記事 http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150324 をどうぞ。2015/03/24

ゆうき

0
ミームとは遺伝子のように個人の人間の脳が生み出した文化を水平にまた上下にキャリー(運ぶ)をする概念である。ミームは模倣される存在でありそのコピーされる際にバグが起きることが文化の進化であり、そのバグが起きたミームが模倣されることで文化は発展していく。社会科学ではなく理科科学として文化を遺伝子として個人の脳から発信されるミームによって構築されていくという分析をした論文をまとめた内容になっている。2012/08/10

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