内容説明
人はなぜ笑うのか?また笑わせようとするのか?差別、ストレス、異性関係、関西・関東の違い等についてやさしく解説します。
目次
ユーモアってなに?
どんなユーモアが好きですか?
攻撃的ユーモア
遊戯的ユーモア
支援的ユーモア
ユーモアの好みを測る
ユーモアの好みと人間関係の意識
支援的ユーモアとストレス
攻撃的ユーモアと差別
笑わせたい〔ほか〕
著者等紹介
上野行良[ウエノユキナガ]
1988年立教大学文学部卒業。1993年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、福岡県立大学人間社会学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenyoi
4
ユーモアについての研究結果などが書かれている。専門用語も逐一説明してくれているし、読みやすかった。ユーモアの入門書には最適かと。2012/01/14
False_be
2
ユーモア、笑いについては、あんまり研究されていないような気がします。この本はとてもわかりやすい文章でそれを科学していました。ユーモアを分類する意味はあまりないと筆者はかきますが、ぼくはこの分類が最も興味深かったです。日常やお笑い番組をみていても、大体の笑いはこの分類で説明できそうです。相手や自分を貶めることによって笑いをとろうとする、攻撃的ユーモアには気をつけようと思いました。2013/10/06
aoi
1
普段自分が何気なく耳にするユーモアはどれに分類するのか考えるきっかけになった。親しい間柄では、お互いの笑う・笑わせられるのコンビネーションがあることを知って興味深かった。相手に合わせたユーモアが必要だと思った。2016/11/05
Kenji
1
ユーモアを論理的に分類し、実体験や実験結果を交えながらも読者に分かりやすく読みといた良書。特に関東と関西の笑いの文化に関する意識の比較が興味深かった。2012/12/11
λ
0
ユーモアについて筆者が行った数多くの実験をまとめた本。結果を聞くと「当たり前じゃん」って思ってしまうけれど、きちんと時間をかけて正しく実験し評価するという裏付けがされていることが「ありがたい」と深く思う。男性の方がユーモアに積極的で、女性はその反応を周りを観て決めている。面白い!関西と関東で予想通りの差異があるもの地域文化論的な解釈で面白い。関西はユーモアに対して形式が根付いているようです。ユーモアがコミュニケーションの「糊」やアイスブレイクの機能になる理由がよくわかる。ユーモアが創造性を促進させる。2017/03/12