内容説明
本書は、カオスの研究を通じて筆者が得た世界観に基づいて行った脳の理論的研究と、さらにそれから得られた脳のような複雑系の研究方法と世界観に関するものである。本書では、筆者には有望と思われるが、直接的な検証方法が不在のため真理としては認められていない多くの事柄に言及することになる。つまり本書はカオス的世界観にもとづいた脳の動的情報処理に関する一つの物語である。
目次
1 カオス基礎論
2 複雑さの理論
3 カオスの情報力学
4 脳の情報力学過程
5 脳のモデルの可能性―ストーリーをデザインする解釈学的方法論