よりみちパン!セ<br> 増補「悪いこと」したら、どうなるの? (増補)

よりみちパン!セ
増補「悪いこと」したら、どうなるの? (増補)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781690469
  • NDC分類 K327
  • Cコード C0095

出版社内容情報



藤井誠二[フジイセイジ]
著・文・その他

武富健治[タケトミケンジ]
イラスト

内容説明

光市母子殺害事件、石巻三人殺傷事件の死刑判決と、社会に放り出される、あまたの犯罪少年たち。矛盾と葛藤に満ちた「少年犯罪」のすべてを描く問題作、知られざる実情を追う徹底討論を大増補し、待望の刊行。中学生以上。

目次

第1章 子どもでも、死刑になるの?
第2章 「少年法」は、子どもを守ってくれるの?
第3章 少年院って、どんなところ?
第4章 「少年法」が改正されたのは、なぜ?
第5章 犯罪少年の家族は、どうしているの?
第6章 被害にあった人は、ゆるしてくれるの?
増補 矛盾と葛藤の中で考え続けること(武富健治×藤井誠二)

著者等紹介

藤井誠二[フジイセイジ]
1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。高校時代に初の単行本『オイこら!学校』(教育史料出版会)を刊行し大反響を得る。当事者に伴走しながらの綿密な取材と調査をもとにした、社会の矛盾をえぐるノンフィクションを身上とする。活字表現以外でも、TBSラジオ「アクセス」のレギュラーパーソナリティ、大阪朝日放送「ムーブ!」のレギュラーコメンテーターなどをつとめてきた。現在は同「キャスト」、インターネット放送「ニコ生ノンフィクション論」の構成・司会を手がける

武富健治[タケトミケンジ]
1970年、佐賀県生まれ。漫画家。大学在学中にはいくつかの新人賞で佳作などに入選するも掲載にはいたらず、投稿活動を続ける。27歳のとき、商業誌デビューを果たし、数作の短編を発表するも、その後数年沈黙。2年間演劇活動に没頭したのち、『鈴木先生』を「漫画アクション」に連載し、多くの支持と高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

17
図書館放出本。軽い気持ちでパラリと開いたらぎゃっ!あ、マンガ「鈴木先生」の作者さんだ!何の解決にはなっていないものの、インパクトがすごいビジュアルでおどかしておいてからおもむろに本文が始まります。すげえ!わかりやすく、情報満載の一冊。いつかのために本棚にそっと入れておこう。2017/11/10

犬養三千代

5
子ども向けの本。なので、少年院の実態と少年法について書かれている。集団暴行で殺された幾人もの少年。さぞ無念だったろう。親御さんの気持ちも。そして、何度も繰り返す加害者。更正って??どちらにもなる可能性を子どもたちにつたえられたらと思う。2020/10/09

すうさん

3
犯罪被害者や死刑についての本を書いてきた藤井誠二さんが、青少年向けに「少年法」関連の事を書いた本。少年法の基本理念として加害者、特に青少年の公正がその中心であって長年被害者側が長年軽視されてきた。やっと法改正されて、犯罪被害者の遺族や家族への情報公開や給付金などが出来るようになった。しかし私達がその当事者でない限り彼らの苦しみや怒りは計り知れない。結果犯罪や加害者を許せるのだろうか。犯罪に対する公正や懲罰以外にも見えてくる疑問はどうあったとしても苦しみや悲しみをさらに深くしていく。考えさせられる本だ。2022/02/07

ふみ

2
少年法ってなんなんだろう、と溜め息をつきたくなる本でした。自分も犯罪被害者になるかもしれないし、被害者遺族になるかも知れないし、その逆の可能性だってある。犯罪者の権利を守ることもそれなりに大事かも知れないけど、被害者のことをもっと考えてあげられる国にしていかなきゃ駄目だと思いました。想像力がたりない犯罪者や傍観者は、怖い。2012/10/13

こーこー

1
それが何歳であっても、残酷な殺人犯がのうのうと生きているのは、普通に考えてもおかしいだろう。 しかし、ならば死刑というのも短絡的である。なぜなら、人は勝手には死なない。死刑は国が行うものだが、結局のところ執行するのは人である。死刑がなければ人を殺さなくてもよかった誰かが人を殺してくれなくては、死刑は成立しない。そこに大きな矛盾を感じる。 かといって終身刑にも終身刑で問題がある。償いとはなんだろう。その難しさを、矛盾を、やるせなさを感じずにはいられない。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4769187
  • ご注意事項