イースト新書Q<br> たのしいプロパガンダ

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イースト新書Q
たのしいプロパガンダ

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781680088
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報



辻田真佐憲[ツジタマサノリ]
著・文・その他

内容説明

戦中につくられた戦意高揚のための勇ましい軍歌や映画は枚挙に暇ない。しかし、最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。

目次

第1章 大日本帝国の「思想戦」(宣伝は楽しくなければならない;第一次世界大戦と陸軍の思想戦 ほか)
第2章 欧米のプロパガンダ百年戦争(プロパガンダ国家、ソビエト連邦;モンタージュを活用した「戦艦ポチョムキン」 ほか)
第3章 戦場化する東アジア(プロパガンダの達人、金正日;金正日自ら映画をプロデュース ほか)
第4章 宗教組織のハイテク・プロパガンダ(プロパガンダは布教という意味だった;麻原彰晃のメディア戦略 ほか)
第5章 日本国の「政策芸術」(「右傾エンタメ」論争;文化芸術懇話会と「政策芸術」 ほか)

著者等紹介

辻田真佐憲[ツジタマサノリ]
1984年、大阪府生まれ。文筆家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科を経て、現在、政治と文化・娯楽の関係を中心に執筆活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

90
{2015年} プロパガンダ(政治的な宣伝)の多くは、「楽しさ」を目指して作られてきた。音楽・映画・写真などにメッセージを紛れ込ませ、公的な機関が自分たちに都合のいいように民衆を誘導しようと目論む。日本、ソ連、ナチ・ドイツ、欧米諸国、北朝鮮、韓国、中国、台湾などの東アジア諸国、イスラム国、宗教組織(オウム真理教)の事例を紹介。「今戦争に突入すればアイドルが軍歌を歌うだろう」は、決して絵空事ではない。洗脳されないためにも、発信される情報を鵜呑みにせず、何かの意図が隠されているのではないか?と疑ってみること。2016/04/13

saga

55
プロパガンダを楽しむといった本ではなかった(汗)。第2次大戦まで、軍国主義国家だった日本は情報将校を中心にそれなりのプロパガンダ・スキルがあったようだ。現在の自衛隊は、かつてのスキルはないと著者は言う。国民に対する「遠慮」があるのかな? 人心を思い通りに誘導したい国(西側も東側も)、テロ組織などの、娯楽、エンタメの中に紛れ込んだプロパガンダに気をつけろ、ということなのだ。カバーのデザインは、ソ連の芸術家が製作したポスターのオマージュだ。視覚的楽しさ、知的好奇心をくすぐるデザインにこそ要注意である。2022/12/10

yamatoshiuruhashi

54
プロパガンダは楽しくなければ浸透できない。表題を読んでプロパガンダの馬鹿馬鹿しさかと思っていたが、そうではなく特定の思想、宗教、考え方などを他者に浸透させるためには、説教くさいものではなく「楽しい」ものこそその力を発揮するという。成程。学校でもいかにも教訓めいた話を聞かされても面白くなかったが、ワクワクする話の中にその意図が含まれれば気づかずに受容していた。初版は2015年。わずか7、8年のことだがスマホや様々なコンテンツの発達に今日の論評が追いついていないことに、技術の発展の凄まじさを感じる。2023/01/11

Aster

43
最後めちゃくちゃ重要だと思うんだけどな、全体のリテラシーが上がってきたからこそカルト的なプロパガンダに対する反発が生まれる訳で。もちろん良い悪いなんかないので「どうにかする」というのも父権的でプロパガンダの対立にしかならない訳ですよね。そこをどうするかっつー問題だよね。まぁプロパガンダは100年ぐらい前から戦略的に使われてきたと知れただけでも良いかな。全体的に内容は薄いけど、薄いなりに楽しめたかな。2022/04/07

kei-zu

37
「プロパガンダ」と言えば先の大戦。本書はまず、戦時下の日本とナチスの広報手段について説明する。そこにあるのは、書名にある「たのしいプロパガンダ」だ。「楽しく」なければ、誰も手に取らない。 本書中盤は、北朝鮮とこれに対抗する韓国の広報合戦、また、「抗日」をコンテンツにする中国だ。 オウム真理教やイスラム国など宗教団体の活動に関する説明を経て、最終章はいよいよ我が国の「政策芸術」に触れる。 「楽しさ」の裏にプロパガンダが潜むか、私たちは過去の例からその構造を熟知する必要があると著者は結んでいる。2021/05/08

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