出版社内容情報
鈴木哲夫[スズキテツオ]
著・文・その他
内容説明
二〇一五年三月、テレビ朝日「報道ステーション」で、コメンテーターの古賀茂明が突然「官邸からの圧力で降板させられた」旨を激白。官邸側は「放送法に抵触する」と反発した。政府はその後もテレビ局の幹部を呼んで事情聴取をするなど、マスメディアに対する介入を強めているように見える。その裏側には、一九九〇年代から自民党が脈々と蓄積してきた「コミュニケーション戦略」があった。数々のニュース番組に携わった第一線のジャーナリストが当事者への取材でつかんだ政党による「メディア管理」の真実。
目次
緊急特別対談 古賀茂明×鈴木哲夫「“報ステ問題”で本当に伝えたかったこと」
第1章 なぜメディアは政権に「全面降伏」したのか
第2章 つくられた「安倍政権誕生」
第3章 政党と代理店に操られる選挙報道
第4章 政治ニュース「劇場化」の内幕
第5章 インターネット選挙と安倍政権のゆくえ
著者等紹介
鈴木哲夫[スズキテツオ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。ジャーナリスト。テレビ西日本報道部、フジテレビ報道センター政治部、日本BS放送報道局長などを経て、2013年6月からフリージャーナリストとして活動。20年以上にわたって永田町を取材し、与野党問わず豊富な人脈を持つ。テレビ、ラジオの報道番組でコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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星辺気楽
2
国民の血税を遣って最大限にメディアを支配し利用する。絶対、奴らを通してはならない。おそろしい国になる。2016/06/21
kk
0
"...「公平性」というものは、いまテレビ現場では現実的に「たんなる体裁程度のもの」としてしか具現化されていないのだ。理由をあれこれつけているものの、突きつめれば、大した「公平性」にはなっていないのである"(55p) その意味で、本書は「公平性」の担保を目指すというよりは、関係者のインタビューや証言(しかもその大部分が匿名)をもっぱら筆者のプロットを強化するために利用している印象だ。我々メディアの消費者は、メディアの「公平性」の幻想などはさっさと捨てて、各自なりにリテラシーを鍛えるしかないのかもしれない。2016/11/17
Akihiko Kimura
0
本の内容とは少しずれるが、安倍政権のメディアに対する注文に危機感を感じている。かつての暗黒の時代の始まりも、そうした動きがあったのだと思う。メディアも私たちも、「物言えば唇寒し」の時代にならないよう、政府をしっかり監視していかなければいけないと思う。2015/10/01