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イースト新書
日本柔道の論点

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781650067
  • NDC分類 789.2
  • Cコード C0230

出版社内容情報



山口香[ヤマグチカオリ]
著・文・その他

内容説明

ロンドン五輪では、史上初の男子金メダルゼロに終わった日本柔道。金メダル量産が期待された女子もたった一個という、明らかな強化の失敗は何を意味するのか?女子代表監督による暴言・パワーハラスメント問題をはじめ、次々と不祥事が明らかとなる全柔連という組織の問題点は何か。なぜ、全柔連と講道館のトップが同一人物で、権力が集中しているのか。世界に目を向けると、次々とルール改正を強行する国際連盟の実態はどうなっているのか。いま、日本と世界の柔道をめぐるさまざまな構造問題が明らかになる。

目次

第1章 ロンドンオリンピック総括
第2章 独裁政権下の国際柔道連盟
第3章 日本柔道の転換点
第4章 柔道における教育と体罰
第5章 柔道の本質とは何か
第6章 柔道の未来を考える
特別対談 岡野功×山口香

著者等紹介

山口香[ヤマグチカオリ]
1964年東京都豊島区生まれ。筑波大学大学院体育学修士課程修了。筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授。女子は欧米のほうがレベルが高かった時代に、日本女子柔道のパイオニアとして世界と渡り合った。主な成績として、全日本体重別選手権10連覇、世界選手権金メダル1回、同銀メダル4回、ソウル五輪銅メダルなど。1989年引退後はイギリス留学を経て、指導者として筑波大学女子監督、全日本代表コーチなど歴任。全日本柔道連盟強化委員、日本オリンピック委員会理事、東京都教育委員会教育委員。現役時代のニックネームは「女姿三四郎」。講道館六段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ceskepivo

10
日本の「お家芸」と言われながら柔道界の実態については知らなかった。柔道がオリンピック種目になったことは、当然メリットもあったが、今の日本の柔道界に生じている問題の根本的な原因かもしれない。「柔道が人間教育を主張するのであれば、負けるのもまた糧となると考え、過度に金メダルに固執するのではなく、やってきたことを出し切ることこそ求めるべきだ」と著者はいう。著者が主張する美しい柔道を見てみたい。柔道着を大きくして、小さい選手が大きい選手を投げる姿と見たいものである。2015/08/08

としさん

4
結構厳しい意見もあり、柔道界には沢山課題がありそうですね。会社の組織も同じですが、自浄作用が働かない組織はいつかこうなることの証明ですね。伝統を守るのと時代に沿って変化することは難しく、大変ですが続くためには必要な事です。永く続いている会社は変化も上手ですよね。ビジネスマンとして読んでしまいました。2014/01/13

編集長

4
全日本柔道連盟のガバナンス欠如、国際対応の稚拙さ、金ダル至上主義、非合理的な強化策などをビシバシ批判しています。マリウス・ビゼール氏の独裁色が濃い国際柔道連盟によるルール変更の背景や柔道への影響についての分析も興味深く、柔道を見る楽しみが増えました。著者は柔道界のお偉方から煙たがられているのだろうと想像できますが、説得力と柔道愛が感じられる本です。2013/06/26

白バラ

3
現役の15人の女子選手が、バワハラを全柔連に訴えず、JOCに訴えたことの決意がどれほど大変なことだったのか分かった。昔から山口さんの格好よさと、バラエティー番組に出た時の、ミーハーで女子的なギャツプが好きだったが、この15人の女の子達と、あとに続く人達を、これからも支えてくださいね。2013/08/01

kouki_0524

3
女子選手による提訴があった際に、著者の政治的駆け引きを指摘する声があったと思うが、この本を読むと、そういった批判は単なるやっかみではなかったのか、と思える。 ところどころに憶測と感じる箇所もあるが、それだけ日本の柔道界が閉鎖的で外から見えない部分が多いということ。改革を行うと言っている柔道連盟の動向を注視しなければいけない。2013/06/16

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