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出版社内容情報
戸部田誠[トベタマコト]
著・文・その他
内容説明
タモリをもっと知りたくて。デビュー時から現在までの、タモリの様々な発言やエピソードを丹念に読み解き、その特異性と唯一無二の魅力に迫る。親しみ深くて謎の多い、孤高の男の実像とは。
目次
タモリにとって『いいとも』終了とは何か
タモリにとって「偽善」とは何か
タモリにとって「アドリブ」とは何か
タモリにとって「意味」とは何か
タモリにとって「言葉」とは何か
タモリにとって「家族」とは何か
タモリにとって「他者」とは何か
タモリにとって「エロス」とは何か
タモリにとって「仕事」とは何か
タモリにとって「希望」とは何か
タモリにとって「タモリ」とは何か
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
65
最近はブラタモリで博覧強記な好好爺然としているが、思い返せばかなりエッジの効いたとんでもない人だったのよね。結婚式でのタックル事件、いいともの友だちの輪で素人乱入、赤塚不二夫への白紙アドリブ弔辞等の物凄いエピソードも盛り沢山で紹介、どうしたら緊張しなくなるかとの問いに「緊張できるような仕事ができてるっていうことを幸せに思うことですね」等々の名言の数々も沢山紹介されていて、タモさん好きには大変満足な一冊。2022/01/23
ma-bo
57
昔、著者がテレビ番組やお笑いに関して記述していたブログを読んでいました。今は独立してフリーライターになり何冊も作品を出されています。「タモリ論」ではなく「タモリ学」なので、タモリさんについて論じているというよりは、過去の発言等からタモリさんの本質が浮かび上がってくる内容となっています。2022/07/30
寺ですよ
49
今年2014年の最大の出来事の一つはやはり『笑っていいとも!』終了だろう。その前に出たタモリ礼讚本の一つであるが、間違いなく一番の良書だろう。自分を語る事が多く、著書数も膨大なビートたけしと違い、その思想が断片的にしかわからないのがタモリ(明石家さんまになるともっとわからないのだが)。そのタモリの発した言葉を丁寧に拾って繋ぎ、題名に恥じぬ学ぶべきタモリの思想を明らかにした一冊。愛を感じる。樋口毅宏『タモリ論』とはまた違うアプローチである。改めてタモリは相当なインテリである事がわかる。お勧め。2014/12/01
竹園和明
46
「Big3」の中で、たけし・さんまとは明らかに毛色が違うタモリ。本作はこれまでの言動等から彼の思考性や人間性を考察した作品。たけしの毒舌は剃刀で切りつけるような鋭さが持ち味なのに対し、タモリのそれは重たい鉛の玉で胃袋の辺りをドスンと叩かれるようなイメージ。知的さとアナーキーさを併せ持つ芸人というのは過去にはいなかったし、世のあらゆる茶番劇を斜に構えた視点から見て予定調和を毛嫌いする感覚に非常に共感するため、自分はタモリが一番好き。赤塚不二夫の葬儀での8分にも及ぶ弔辞、やはりあれは白紙だったんですね😲!2022/05/29
tatsuya
41
複雑な生い立ちから「なるようにしかならない、これでいいのだ」というタモリの根幹となる考え方が生まれた。膨大な資料と著者の見解を示さないコンセプトのおかげで、タモリにとって「タモリ」とは何か?がよくわかった。人はそれぞれの人生で、その人なりの自由を獲得していくものだと思う。誰かの模倣をして獲得するものではなく、その人なりの考えに基づいてしか獲得できないものだと感じた。一部同意できない部分はあるものの、人生を面白おかしく遊ぶためのモノの見方を知れて、とても良かった。良書。2016/09/01