クリオネの灯り

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クリオネの灯り

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  • サイズ A5判/ページ数 126p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784781607658
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報



ナチュラルレイン[ナチュラルレイン]
著・文・その他

内容説明

ずっといじめられっ子の実。ある雨の日、彼女の笑顔が見たいと、クラスメイトの方と杏子は、思い切って声をかける。けれど笑顔は見られないまま、実は学校に来なくなってしまう。それから二ヶ月…方と否子のケータイに、一通の不思議なメールが届く。送り主のないそのメールは、隣町の夏祭りを知らせるものだった―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーム

61
イラストと文章で綴られた物語。でも扱っているテーマがいじめと重い。体が弱い上に早くに両親を亡くし、経済的にも恵まれていない実(みのり)は、クラスメイトから『貧乏菌』呼ばわりされるなどイジメを受けていました。クラスメイトから「ばい菌がつく」とイジメを受けて自殺した高校生の新聞記事を目にするに付けて、この物語が絵空事ではない現実に暗澹たる思いに囚われます。実の場合は、杏子と方という二人の友を得ることができて、少しは救われたのでしょうが。巻末に集録された読者からの「みんなのこえ」が反響の大きさを物語っています。2012/09/04

ヒロユキ

12
少年と少女達の一夏の交流を優しい視点で綴った作品。「いじめ」が背景として描かれていますが陰惨な描写は無く、楽しい夏をイメージさせるイラストが多用されているためか小説というよりは絵本のような印象を受けます。夏祭りや夜の浜辺のシーンがあの懐かしくも楽しかった夏休みを思い出させてくれます。夏休み中の少年や少女に読んで欲しい一冊。そして、身近に「いじめ」があったならこの本を読んで、その事についてよく考えて欲しい…。巻末に寄せられたこの本の感想には、誰もが考えなければならない問題があると思う。手遅れになる前に…。2012/08/08

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

11
祝、読書一年分(365冊)**ネタバレ・CD&小説**実のイジメは続いていた。そんな彼女の笑顔が見たい!級友の方と杏子は思い切って声をかける・・・しかし、願いは虚しく彼女は登校拒否に――その2ヶ月後のある日、不思議なメールが2人に届く。差出人不明のそれは、ある夏祭りを知らせるものだった――初めて友達が出来た時、実が流した涙を忘れる事はない。どんな長いトンネルにも出口がある様に・・・まさに救いの物語でした。しかしイジメ問題は無くなった訳ではない。彼女の先輩である私達大人がそれを根絶出来ていないのだから・・・2012/10/19

お犬 @hisamarun

5
イラストが綺麗だなと思って購入した作品です。イジメを題材にしてあり、共感できる部分が多々ありました。イジメる側になった事もあり、イジメられる側になった事もある。この作品が沢山の人の支えになっている事や、何かのキッカケになっているという事が後半に書かれた【みんなのこえ】からわかります。 難しい問題ですが、キッカケになりうる作品だと思います。付属CDも聴いてみます!2012/12/31

香堂満月

4
この世は多数決でまわってる。そう思うことが多々あるけど、そんな中で少数派に救われることはどれくらいあるんだろう。おれもいい意味で少数派でいたいなと思う。2018/08/05

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